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忘れられない不思議な夢の話

小さい頃のはなし。(と言っても、兄の話)多分小学生低学年くらい・・いつ頃のことなのかはっきり記憶していないけれど。

 私の兄は2歳年上なので、おそらく小学3〜4年生くらいだったのか。
その頃、兄は時々、夢遊病みたいになっていた。寝ていたら急に起きて部屋の中を泣きながら、何か言いながらぐるぐるぐるぐる歩き回る。両親がびっくりして必死にどうしたの?どうしたの?!と話しかけるのだけど、全く目が覚めない。そのころは子供部屋で兄妹で二段ベッドで寝ていて私は上の段だったのでベッドの上から兄が部屋の中を歩き回るのを不思議な気持ちで見ていた。そんなことが度々、あった。

 大人になって、その頃のことを聞いてみたことがある。兄は、その頃なぜか、同じ夢を時々見ていたのだという。その夢というのは、宇宙ステーションに家族でいるのだが、両親と私の三人は船に乗って飛び立ち、自分だけステーションに置いていかれて、泣き叫んでいるという場面だったそうだ。

 兄は、現在は私とは真逆と言ってもいいほどに現実主義者で理論的であり、薬学の道に進み、大学で教えたりしながら、医療現場で全く隙のない精神的にも大変な仕事をこなしている。そんな兄は実は子供の頃は自由奔放で絵が上手く、面白くて(ある時期は意地悪で大嫌いだった笑)、今とはかなり違う印象がある。片鱗はずいぶん残しているけれど、兄の変遷を考えるとなかなか、考え深いものがある。

 それはそうと、その夢は、おそらく兄の重要な一面を表しているように思える。それは過去生なのか、わからないけど、兄の記憶。兄も宇宙からやってきた人なのかしらん。

 いつからか、見ることはなくなったそうだが、私にとっては、とてもとても印象深い夢の話だった。

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