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【経営事典①】パーパス経営とは(後編)

こんばんは、独立診断士を目指す30代、
そうきちです。
今回は、「パーパス経営」について後編です。

前編では「パーパス経営」に関するいくつかの
定義と自分の考えについて書きましたが、
後編では実際に独立診断士を目指す自分の
パーパス、中小企業における活用事例に
ついて書きたいと思います。

前編の要約

  • 名和氏のパーパス経営論
    「外部から与えられた"Mission"ではなく、
     自分の内から湧き出てくる"Purpose"を
     定めることで、様々なバックグラウンドを
     持つ優れた人財を「ONE TEAM」
     化できる企業文化を醸成する」

  • パーパスを設定する上で、「ワクワク」
    「ならでは」「できる!」が重要

  • 言葉の定義よりも、その企業「ならでは」
    の目的を定めることが大切

1.自分に当てはめる

なぜ、診断士として独立したいと思ったのか。

診断士として独立する上での、パーパス(目的)
を明確にしておくことで、今後判断に迷ったときに
立ち返る指針になると思うので、少し整理してみます。

自分の成長が、企業の成長につながる

これまでの仕事を通じて、自分の知識や経験に
よって、コンサルティング先企業に貢献できたと
感じた時にやりがいを感じました。

具体的には、企業の財務分析から、適切な借入方法
をアドバイスして資金繰りが改善できた時、
新事業の損益分岐点を算出し、投資判断の手助けが
できた時、
コンサルティング先の経営者の方から感謝の言葉を
いただいた瞬間は何とも言い難い嬉しさがあります。

しかしながら、サラリーマンの身で
自分が本当にやりたい仕事をできる割合というのは
経験上、100に1つくらいあればいい方では
ないでしょうか。

「もっと企業に入り込んだ支援がしたい!」
と思い、金融機関からコンサルティングファーム
への転職を経験しましたが、
自分が思い描く仕事が天から降ってくることは
そうそうありません。

自分が本当に「ワクワク」できて
自分「ならでは」の仕事をするには診断士として
独立する必要があると感じています。

自分のパーパスを整理すると、こんな感じです。

  • 自分が「ワクワク」するとき
    ー新規取引先の決算書をはじめて見るとき
    (BS/PLから、どんな事業を行っているのか想像する)
    ー経営者の方から、事業に関する話を聞くとき
    ー新しい資格の勉強をするとき
    ー本を読んで知らない世界を知るとき

  • 自分「ならでは」
    ー財務分析から事業内容についての仮説を
     立てて経営者にヒアリングし、
     企業の課題を洗い出すことができる
    ー経営者とステークホルダー(銀行等)との
     目線を合わせができる
     (中小企業の経営者の方は事業について
      すべて把握されているが、第三者へ
      客観的に伝えることを
      苦手としている場合が多い)
    ー企業の課題を自分ごととして捉え、
     全体最適を考えることができる

  • 自分が「できる!」
    ー経営全般のアドバイス
     (中小企業診断士試験で幅広い知識を
      取得)
    ー財務コンサルの経験
     (金融機関での資金繰り改善コンサル
      経験、
      証券アナリスト1次合格
      ※2次結果待ち(2023/6/26現在))
    ーコンサルティングファームでの経験
     (プロジェクトのPMOとして、進捗・
      課題・リスク管理を実施)

今後ブラッシュアップすると思いますが、
現時点での独立診断士を目指す目的は
『ワクワクする仕事を通じて企業の成長に
 貢献し、自分も成長する』
という所でしょうか。

2.中小企業に当てはめる

自分のことを長々と書いてしまったので、
最後にパーパス経営を実践している浜野製作所
を紹介したいと思います。

浜野製作所 経営理念

先日、テレビ東京の『カンブリア宮殿』でも
取り上げられていたり、
『下町ロケット』のモデルとなった
企業でもあるようでご存じの方も多いと思います。

経営理念である『おもてなしの心』を中心として
スタッフ、顧客、地域それぞれの夢・希望・誇りを
実現する場であることをパーパスとしています。

ベンチャー企業の若者など、新たにものづくりを
始めたいと考えている人たちを支援する施設
『ガレージスミダ』の取り組みは、まさに
当社のパーパスを体現しています。

パーパスを絵に描いた餅に終わらせず、
パーパスを中心としてスタッフ・顧客に愛される
企業となることで人財育成、自社のブランド価値
向上に寄与している事例だと思います。

3.おわりに

今回は前後編に渡って、「パーパス経営」について
考えてみました。
次回は目的を実現するための方法
「戦略」をテーマに取り上げてみたいと思います。


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