ニートの小噺表紙

ニートの昔話~メダカについて~

どうも。ニーフリでおなじみニートこと守田です。うちにはサバトラの猫あっちゃんが居りますが、生き物って可愛いだけじゃないですよね。

 そんなわけで、ニートがむかーしむかしに飼っていいたメダカの話をしようと思います。
 始まりは金魚が欲しいと言う姉に連れられて、家族でホームセンターへ行ったのが始まりです。私は特に欲しいものはなかったのですが、綺麗な水槽の中を泳ぐ金魚やらグッピーやらウーパールーパーやらを眺めておりますと、だんだん欲しくなってくるのが子供の心です。しかし、グッピーやらウーパールーパーはとても飼うのが難しそうだったので、私にも世話が出来そうな、小さい魚、メダカを買ってもらう事にしました。ヒメダカってやつです。子供ながらに可愛くって美しくって、とても気に入りました。
 そうしておうちへ帰って、水槽に移したところ、私はギャン泣きする羽目になるのでした。
 姉が購入した金魚、コメットってヤツと、釣りが好きな父親が餌?ように小さいエビを、事もあろうか一つの水槽に(もちろん私のメダカもです。10匹ほどいました)一緒に放り込んだのです。なんとこの金魚とエビ、事もあろうか私のメダカを捕食し始めたのです。泣きました。そりゃぁもう。買ってきたその日に半数は被害に遭ったのですから、大変な事です。
「ねぇちゃんの金魚が私のメダカたべた~~~!!」「おとーさんのえびが~~(以下略)」と大変な泣きっぷりで抗議いたしました。その時、何も分からず一緒に放り込んだ父親を恨み(またここで溝が深まる)、なんて恐ろしい金魚を選んだんだと姉を恨み(怖い女よ)、結局泣き止むまでめちゃくちゃかかりました。もう悲しいやら可哀想やら申し訳ない事したやらで、小さいながら罪悪感半端なかったです。
 なんとか残った5匹を隔離し、次の日にちゃんと飼育本を母親と読み、海に砂を取りに行って、煮沸してもらって、祖父が水を汲んで日向においてくれてたので、それを小さい水槽にいれて、メダカの王国を作りました。ここでやっと、食べられた恨みをちょっと解消しました。ホテイアオイを入れて、完成です。最初から自分用の水槽を用意すればよかったと、悔やまれました。

 私のこの水槽は、外に置いておりました。雨水があまり入らない様、縁側にあって、学校から帰ったら覗いて、餌をやって、とまぁ可愛く思っていたのです。しかしながら、外。敵はいっぱいです。気付いたらメダカの餌が何者かに食い破られていたので、空いていた缶に入れ直してガードしたりと子供ながらにいろいろ考えておりました。
 そんなある日、メダカを飽きもせず眺めておりますと、何やらぶら下がっておりました。そう、たった5匹しかいなかったけれど、どうやらオスとメスが残っていたようで、卵を持っていたのです。俄かに大事件とばかりに母親に報告し、また調べて、藻に産み付けたら隔離する、ようなことを知りました。そこからは毎日メダカのお腹と、藻を確認しつつ、ようやく藻に卵を産み付けているのを発見。急いでバケツに隔離しました。それからしばらく、5匹しかいなかった私のメダカは急速に増え始めました。
 ちゃんと子メダカが生まれ、それが次第に大きくなって、大人くらいになったらもとの水槽に移して、としているうちに、30匹ほどに増えました
嬉しくって楽しくって、誇らしくって、とても充実したメダカライフを送っておりました。水槽も二つに増え、なんとも気分がよかったのでした。
 そうしてまたある日のこと、ホテイアオイがにょきにょきっと伸びて、何やら花を咲かせたのです。ホテイアオイが花を咲かせるだなんて思ってなかったので、気が狂ったように喜んだのを覚えています。子供の私にはビッグサプライズでした。…とこのように何とも頑張ってメダカを飼育しておりました。

 しかし、ここまで来ると、子供ですから、だんだん飽きてくるのです。増やすだけ増やした私は、興味を失くし、次第に水槽のことを忘れると言う、何とも許しがたい罪を犯したのです。

 そんなある日のこと、思い出したように水槽を覗くと、まぁ寿命もあるでしょうが、メダカはピーク時の半数になり、しかしなんと、側面から見たら藻がぎっしりで一面の緑なのですが、上から覗き込んだ時のなんとも表現しがたい桃源郷。そう、自浄作用で水は澄み渡り、ひとつの生態系が組みあがっていたのです。世話を怠ったのが、逆に良かったのかも知れません。多分作ろうと思って作れる環境じゃなかったと思います。
奇跡!!
そう思わずにはいられませんでした。水槽の大きさ、砂の量、ホテイアオイと一面の藻。勝手に発生した謎の貝。メダカの数。どれを差し置いても、あの環境は出来なかったのではなかったかと思います。ホテイアオイがあの後も何度か花をつけるはずです。ものすごく綺麗な水になっておりました。忘れません、あの澄んだ水。まさにメダカの王国がそこにあったのです。
 さて、そんな体験をさせてくれたメダカたちは、それでもどんどん数を減らしてゆき、ある寒い冬の朝に、とうとう最後の一匹が息をひきとりました。約4年間くらい、頑張って王国を築いていたように思います。とても懐かしいです。なんでもかんでも、やってみなければわかりませんね。あと、あの時私のメダカをあの金魚が、エビが食べなかったら、私はこの王国を見ることはなかったのだと思いました。(あちらの水槽は衰退したので)
 調べる事、観察すること、時に忘却すること。なんという偶然の折り重なり!とても貴重な体験でありました。もう、二度と、あんな奇跡には遭遇できないであろうと返す返す思うのです。

 さてさて、今日はメダカの話でした。そんな感じで一時期狂ったようにメダカを飼育していたので、懐かしく思ったのか、今は実家で母親がメダカを飼育しているようです。母もあの奇跡に出会えるといいなと思います。本当に美しい水の中の王国でしたので。
 生きていれば、いろいろな奇跡に出会えるものだと思っております。
こうやって生きている、ただそれだけで、奇跡のような気もします。その上で更に奇跡を、となると少し贅沢なのかもしれませんが、奇跡起きないかな~!ニーフリ書籍化とかさ~~!!!(笑)

 ここまでお付き合いくださりありがとうございました!メダカ可愛いのでおススメですよ!ホテイアオイの花もぜひぜひ見て頂きたいものです。

 ニーフリ四コマ漫画もぜひぜひ見てくださいね~!動画の方も音声気にならない方はぜひぜひ!!ゆる~く生きておりますので!こんな二人が一緒に暮らしているのだって、奇跡なのですよね!きっと!!
ではでは~(´◉◞౪◟◉)ノシ

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