働き方の多様化に向けた決定的な課題感
こんにちは!株式会社Lbose(エルボーズ)の小谷と申します。
僕らは個人の柔軟な働き方を支援するために、3000名以上のフリーランス・パラレルワーカーのネットワークを構築し、現在2つのサービスを運営しています。
1つは、2018年10年から運営しているプロジェクトマッチングプラットフォーム「TEAMKIT(チームキット)」。
想いを軸にプロジェクトを進める仲間を募集してみたり、それぞれのスキルや経験値を活かしてプロジェクトを実現する仲間になったりすることが可能です。
もう1つは、今月に正式リリースした、オンライン開発チーム「ATTEND biz(アテンドビズ)」です。
企業の「サービス開発をしたいが、何から着手すればいいのかわからない」「リソース不足で制作が停滞している」といったお悩みを、月額制の外部オンライン開発チームを提供することで解決しています。
今回、資金調達に際してこれまでのことと働き方に関して今感じていることを整理したいと思います。TechCrunchさんの記事はコチラ
きっかけは、TEAMKITを通して見えてきたこと
TEAMKITは、1年半の運用を経て累計250を越えるプロジェクトでチームが作られ動いてきました。
一例ですが、
日本酒PR&クリエイティブチームである酒小町さんや
黒川温泉による風呂敷デザインプロジェクト、
ふるさと開拓サービスflatoさんの募集など、新規立ち上げ含めて色々なプロジェクトが動いています。
今も常時40近いプロジェクトでメンバーが募集がされ、毎月新規で4-5つ程度のプロジェクトが立ち上がるようになってきました。
本当に利用していただいているユーザー様には感謝しかない!!!!
ありがとうございます!
そんなTEAMKITの運用を通して、プロジェクトの「価値観や志向」をベースにフレキシブルなチームを作り、チーム単位でプロジェクトを推し進めていくことの可能性というものをヒシヒシと感じています。
フレキシブルなチームの可能性
これまでのビジネスシーンでは、「チーム」といえば「会社のメンバー(社員)」でした。そうじゃなければ個人単体というのが一般的。
ただ、未来が読みづらい激動する社会の中で、上述したような「個人で働く人同士が必要に応じて都度都度フレキシブルなチームを作る」という新しい働き方のカタチが増えてきています。
思えば、TEAMKITを立ち上げたのも僕自身が個人で仕事をする中で一人では出来ない範囲を共に取り組んでくれる仲間探しをすることに大変さを感じたからでした。
僕はデザイナーでもなければ、エンジニアでもありません。
企業や行政から相談を受けて何かを作らなくてはいけない時でも、一人だけでは何も出来なかった。
もっと個人で働く人同士が柔軟に手を組んで、一人ではできないことにも挑戦したり、支え合えるようになれば。
そうすれば、今よりももっと、個人が活躍しやすい社会になるのではと思って、TEAMKITを始めたのです。
だからこそ、僕はこういった働き方のカタチをもっと社会に浸透させていければと思っています。
その先にある、企業にとっても個人にとっても「もっと柔軟にフェーズやライフスタイルに合わせた働き方が実践できる社会」というものの土壌になり得るのではないか。
と思っています。
働き方の多様化に向けた決定的な課題感
副業が解禁になり、毎日と言っていいレベルでフリーランスやクリエイター、もしくは副業人材に向けてのサービスが出てきています。
ただ、色々と考える中で僕自身が1番課題に感じていること。
それは「企業と個人間での組み方がうまく出来ていない」ということです。
これまでの人材募集は、基本的には正社員採用、もしくはスポット的な業務の外注がメインでした。
だからこそ、企業も個人も、プロジェクトの目的を共有した上でフレキシブルにチームを作りながら共創するということには、まだまだ慣れていません。
どんな形でプロジェクトを切り出せば良いのか。
業務定義はどうするのか。
どうやってコミュニケーションを取り、意思疎通していくのが良いのか…。
もちろん、マネジメントや請求書などのやり取りも含めて、こういうことに慣れるには、なかなか時間がかかります。
その結果、市場にはスポット的な業務外注ばかりが増え、個人で働く人材の活躍の幅がどうしても限定的になってしまっている現状があるように、僕は思っています。
試行錯誤の上で辿り着いたオンライン開発チーム
僕たちLboseは、「フレキシブルなチームで働く」というカタチをいかに社会に実装していくかを、昨年12月頃から真剣に検討し始めました。
例えば企業を含めたマッチングプラットフォーム、あるいは想いを丁寧に取材する人材募集メディアなど、色々な方法があるのではないかと検討し議論を続けました。
ただ、多くのサービスを見ても様々な人にヒアリングをしても、
なかなか「これだ!」と納得感のある形が見えてきませんでした。
単純にマッチングするだけでは、解決にならない。
やはり僕ら自身が企業側に深く入り込んで、個人と企業の両者のニーズを調整しながら価値提供をしていく必要があるなという結論になりました。
どちらかが優先されたり、どちらかが搾取されたり、誰かがどこかで悔しい思いや悲しい思いをしてしまう、そういうアンバランスな状態を生み出す可能性は、できるだけ減らしたいと思ったからです。
そうしてたどり着いたのが、『ATTENDbiz』というオンライン開発チームを作れるサービスです。
オンライン開発チームは、新規事業など「やりたいことがあるけど人材が足りていない」という企業さんに向けて、月額定額のフレキシブルなチームを提供します!というものです。
たとえば、まだまだフワッとしたアイディアの段階から相談に乗り、社内のコミュニケーションツールに入って必要に応じたチームづくりからマネジメント、請求書管理まですべてをまるっと請負います。
企業側には、やりたいけど実現に向けて動けていないことをアクションするための“チーム”を、フリーランスには中期目線で働ける“環境”を、提供できればと考えています。
僕らは、このATTENDbizというオンライン開発チームを、「企業と個人がパートナーになれる」サービスとして運用できればと考えています。
ただの業務委託ではなく、中・長期的にフラットな関係値として相談しあえたり、価値を提供しあえるパートナーとしてチームを組んで働く。
そんな働き方のカタチや関係性を社会に浸透させていく、最初の取組にできればと思うのです。
まだまだできることは山ほどあります。
僕たちLboseは、ATTENDbizを始めとし、これからも色々な形でのアクションを起こし、未来の不確実性を楽しみながら生きられる社会に向かっていこうと思います。
ちょっと相談してみたいなと思ってくださった企業様はぜひ、お気軽にご相談ください!