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X(旧ツイッター)のアカウントを削除しました(同人女の話)

こんにちは、なでこです。

なでこのプロフィール:
某少年漫画の二次創作字書き(BL)現ジャンルでは古参になりつつあるが、いつまでたっても大手にはなれない(交流はあまり得意ではない)。SNS運用に疑問を持ち、一時的に愚痴垢を運用していたことがある。オンオフ問わずケンカのあいだにはさまれることが多い、根っからの中間管理職。

今回は「X(旧ツイッター)のアカウントを削除した話」書いていきます。


2023年某日、ツイッターのアカウントを消した

ツイッターがXに生まれ変わるすこし前、私は同人用アカウントを削除しました。

実削除日を書くと身バレになるため書きませんが、あの日以降、私は正真正銘、壁打ちの同人女となったわけです。

Xを同人活動の主戦場としていた私にとって、アカウントの削除は非常に勇気のいるものでした。

「今後、作品を書いても誰にも読んでもらえないかもしれない…」

そんな不安がつきまといました。

私もみなさんと一緒です。

作品を作ったからには、たとえ大手さんのように上手に書けていなくても多くの人にわが子をめでてほしい。

けれど界隈に嫌気がさしはじめてから数年──。

苦しい思いをしてまでアカウントにしがみつく意味ってあるのだろうか?

自分に何度目かの問いを投げかけたとき、とある事件をきっかけに私は「No」という答えを出したのでした。


ツイッターを見るのが苦しい

現ジャンルにハマってからの数年は本当に楽しかったです。

タグがあれば多くの人に作品を見てもらうことができたし、交流下手な私にも多くの人が声をかけ、リプライをし、いいねRTで応援してくれました。

公式からの供給に一喜一憂して、ワイワイ騒いで…それはそれは夢のような日々。

ですがその楽しさがある日を境に失われていきます。

もちろん

①がんばって書いて(描いて)いる人よりも交流している人が評価される
②中身のないエロばかりが評価される
③勝手に嫉妬され、裏アカで愚痴られる
④ケンカの仲裁をさせられる
⑤二次創作初心者のマナー違反(界隈の評価が下がる原因になった)
⑥カースト上位者の人間性の低さ(いつもケンカしてる)
⑦トレパクが容認されている

みたいな(どこの界隈で散見される)問題はありましたし、これらも私が界隈を去る要因になったのは事実です。(特に①②③④あたり)

ただ、個人的にいちばんのイヤだったのは「原作やキャラクターをリスペクトしていない人が界隈にあふれている」という点でした。

原作の流れを汲んでいれば推しカプの双方が「そんな態度or発言をするようなキャラクターじゃない」とわかるのですが、大手が「攻めの鬼畜化」や「受けの獣化」(※)を書くと界隈がたちまち賑わってしまうのです。

※あくまでも例です。

なかでも大手に気に入られたいひとたちは、その潮流に乗っかってしまうのですよね。二次創作のマナーを知らない初心者は「鬼畜化した攻めに掘られる受けのヤバイ絵」を鍵パカで公開する、なんてことも…。

もちろん「鬼畜化を書くな」とか「獣化はやめろ」とか、そういうつもりは毛頭ありません。

自分の萌えは他人の萎え、自分の萎えは他人の萌え。

界隈で「鬼畜化」「獣化」を地雷だと思っているのは私だけかもしれませんから。

ですが、X(旧ツイッター)というSNSはミュートをしてもイヤな設定とか地雷作品が勝手に流れてくるのですよね…何なんでしょうね、アレ。

見たくない作品を自衛しようとしても勝手にタイムラインに流れてくる…これは私にとって地獄以外の何者でもありませんでした。


「楽しい」<「苦しい」は削除の合図かも

ツイッターを使用するうえで「楽しい」よりも「苦しい」が勝っている…そう感じてからの数年間はログイン回数が極端に減りました。

特に作品をアップすべくログインする際には相当な勇気&覚悟が必要で…ログインするたびに緊張で冷や汗が出ました(笑)

どうか変な作品にブチ当たりませんように…と願いながらアップして、すぐにログアウトする。ついでにいいねの数やRTの数も極力見ないようにしていました(もちろんリプライにはきちんとお返事しました)。

そんなことを繰りかえしているうちに、苦しい思いをしてまでツイッターをする意味ってあるのだろうかと考えるようになりました。

この界隈で活動するかぎりは「楽しい」が「苦しい」を上回ることなんてないだろうと心のかたすみで理解していたはずなのに、私は「作品への反応が得られなくなる恐怖」に打ち勝てずにいたのです。

ですが人間にはキャパシティがあります。

そう、我慢の限界です。

とある事件をきっかけに、私は界隈への信頼を完全になくしました。

この界隈にいては「私も同類だと思われてしまう」…そんな事件があり、私は離脱を決意。結果、アカウントを削除し、いまはpixiv一本で活動しています。

いままさに「削除しようかどうか悩んでいる」あなたへ

今後、機会があれば壁打ちになってからのメリット・デメリットについてご紹介しようかと思いますが、壁打ちになってからひとつ言えることは「一喜一憂する機会が減った」ということ。

SNSに心を乱されることがなくなりました。

嫌な作品を見ずに済むし、反応を気にする必要もなくなったし、誰かに裏で悪口言われても聞こえてこなくなりました。

ザ・平穏。

そして二次創作が「自分の作品を自分のためだけに作る」という本当の意味での趣味になりました。

もちろん誰かに見てもらいたい、評価してもらいたい気持ちはまだありますが(笑)「心の平穏」と「評価を得る」のふたつを比較したときに、私にとってより重要なのが「心の平穏」だったのです。

もしいまX(旧ツイッター)のアカウントを削除しようか検討中のみなさん。いまいちど考えてみてください。

いまのアカウント運用は楽しいですか?それとも苦しいですか?心の平穏をおびやかしていませんか?

楽しい要素:苦しい要素=4:6くらいであればまだ我慢できるかもしれませんね。一方で楽しい:苦しい=1:9であれば削除するほうが楽になるかもしれません。

もしくは削除が難しいのであれば1か月、2か月と期限を切ってSNSから離れてみるのも自分を守る手段ですよ。


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