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一歩じゃなくていい。半歩の半歩でいい。

新年、一発目の記事。約2ヶ月ぶり。

久しぶりにぴぃとの記録を残しておこうと思う。

中学一年生を心新たに始めたぴぃは、夏休みを待たずにエネルギーチャージモードに突入した。

それでも謎に、勉強もしていないのに夏休み明けのテストを受けに行ったり、気まぐれで登校する時もあった。

だからといって、それを自分のペースだからと満足しているわけではなく、時々訪問してくれる担任の先生に、

「毎日毎日、学校に行けていない罪悪感に押しつぶされそうです。」

と伝えていた。

満足に学校へは行けていなくても、成長だけはしっかりする不思議。

成長した分、今まで言葉にならず、モヤッとしていた不安のカタチが少しずつ見えてきているようだった。

そのせいか、市の適応指導教室(フリースクール)へ見学へ行ってみたり、家にいること以外への興味を少しずつ見せるようになった。

家、親以外との社会とのつながりみたいなものが欲しくなったようだった。

何かを焦るようにことを進めても、自分の気持ちがしっかり伴ってないと思い通りには進まない。

適応指導教室は自分には合わないと拒絶したものの、市の教育支援室での面談は定期的に行くようになった。

場所は学校でなくても、支援室に面談に行った日は、学校に登校したということになる。

ぴぃにとってはそれがたまらなく嬉しいらしい。

月に2回、支援室に行く日が、ぴぃの確固たる登校日となった。

私は別室で待機しているため、何をしているかはわからない。

何をしたかを教えてくれても、何を話していたかは、内緒なんだとか。

正直、それで全然いいと思ってる。

むしろ、親に言えない、みたいなことは、じゃんじゃん話しておいてくれと思っている。

ぴぃはとても心優しい子だから、今の生活の中に「こんなことを言ったらママが悲しむ。」ってこと、たくさん考えているに違いない。

でも、誰かに話して、それを聞いてもらって、受け止めてもらうことで、少しでも心の中の荷物を軽くしてほしいって思ってる。


ぴぃは冬休み前に、友達に門まで迎えにきてほしいとお願いして、2回ほど中学校に登校した日があった。

中学校へ行くと、半分以上の時間をふれあい教室(別室登校用の部屋)で過ごすぴぃ。

そこで、ふれあい担当の先生とたくさん話をしたらしい。

自分のこと、今の生活について不安に思ってること、第三者の大人に少しずつ話せるようになったぴぃ。

第三者の存在。

生きていく上でのたくさんの選択肢を、
私が探して、見つけて、持っておいて、求められた時に提示する。
ぴぃが欲して、選んで、決める。

どこか危ない橋を渡っているようなドキドキした生活に、味方ができたような心強い気持ちになる。私が。

ぴぃが、私以外を求めていることに、成長を感じ、安堵する。


ぴぃが常に不安と隣り合わせの生活は変わらないし、親がその不安を取り除いてやることはできないのがもどかしい。

ただ、ぴぃは不安を感じるたびに、一歩ではなく半歩、またはその半歩進もうとする。

思っていたよりもスローペース、何も変わらないように見えて、ぴぃは一歩ならぬ半歩の半歩を、少しずつ積み重ねながら成長していたのだ。

悲しいほどに、不安が成長を呼ぶ。

不安が呼んだ成長は安心でしかない。

またそれが、悔しいけど嬉しい。


今日、年明け一発目の支援室面談の日。

ぴぃは何を伝え、何を感じ、どんな荷物を下ろしてきたのかな?

なんて思う必要はない。

面談後のぴぃの顔は晴れやかで、行きつけのお店のハンバーグを食べたら、そのままどこかへ出かけたいと言っている。

これが、ぴぃの半歩の半歩。


さて、今年の私はどうするか。

ほとんどやることは去年と変わらないけど、今年は「行動力」を意識してみよう。

やろうと思った時にやる。

「後で」や「また今度」ではなかなかやらない。

というわけで、さっそく去年大掃除でサボった棚の整理をしてみた。

そして、心機一転、noteに記録してみた。


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