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学校は行けるようになりたい場所、だって楽しいから。

ぴぃは今日も学校へ行った。

引きずってでも起こしてと言ったぴぃは、引きずるまでもなく起きた。

どうしても今日学校へ行きたかった理由はわからないけど行った。

朝から雨が降っていて、ミッケを持ってるぴぃには最悪のコンディション。

傘をさして登校するイメージもわかず、車で送ろうと思っていた。

するとぴぃは今日も玄関で言った。

「ここから1人で行ける。」

すごいな、ここまでとは思わなかったな。


今日は月に一回の通院日のため、車でぴぃの帰りを待つ。

車を開けるなり、「あーーーーー今日も楽しかった!!」と言ったぴぃ。

私「お、楽しかったかぁ。」

ぴぃ「そりゃお友達とたくさん話せるから楽しいよ。今日も〇〇ちゃんとアニメの話をたくさんしたよ!この前よりたくさん話せた!」

そこからもうマシンガントークのぴぃ、片道30分の病院につく寸前までおしゃべりしていた。

ぴぃ「実は今日、みんなが50問テストをしている間に、ぴぃは目標カードに色塗りしてたんだけど、消しゴムについてるシミが気になって、ミッケが出てきちゃったの。怖くて怖くてどうしようと思ったんだけど、Eちゃんがくれたお守りを握りしめて、大丈夫って言い聞かせてたら落ち着いてきたの。」

この話を聞いているときに、いくつかの成長と成功体験が散りばめてあって、なんだかすごい感動してしまった。

1、みんなが50問テストをしてる間に別のことをしていたこと。
→みんなと同じことができない自分が許せないぴぃ、遅れている勉強に対して焦っていたぴぃの姿はそこになかった。

2、ミッケだらけで怖いと言っていたはずの色鉛筆を使っていたこと。
→ミッケの色鉛筆と知っててしれっと入れっぱなしのまま持たせていた。時間の経過で本人も忘れるほどミッケをクリアしていた。

3、消しゴムのミッケ発動の際に、落ち着いてお守りを使ったこと。
→手を洗いに行ったり、頭を抱えてしまうのではなく、自分で不安を回避するアイテムを見つけて、自分で安心を生み出していた。


私「ぴぃ、今ママは改めてぴぃはすごいなって思ったよ。学校に行ったことじゃないよ。ぴぃは、みんなの倍以上怖い思いもしてるし、みんなの倍以上不安もあると思う。学校は、みんなで同じことをしましょうって場所じゃん。今のぴぃにそれは苦しいと思うんだけど、どうかな?」

ぴぃ「うん、そうだね。」

私「それでも学校に行きたいって思うんだなって思って。やっぱりすごい強い子なんだなって思って。」

ぴぃ「人とは違う人生だからね。」

私「そうかぁ、そうやって、人とは違う人生って言えることも含めて、すごいなって思うの。いい意味で聞いてね、ぴぃは初日、宿題一つもやらずに行ったわけじゃん。上履きもないし。それもすごいなって。」

ぴぃ「かっこいいでしょ?www」

私「かっこよすぎるよ!!ファンキーだよ!!まぁいっか、しょうがないや、って思えるようになったんだっていう成長がママはすごく嬉しかったの。『自慢の子』ていう展覧会あったら出展するから!!」

ぴぃ「やめてよww ・・・ママ?学校楽しいよ。ああやっぱり楽しい場所なんだなって今日も思ったよ。行けないんだけどね。」

私「そっか、学校は楽しいんだね。お友達とたくさんおしゃべりできるもんね。行きたいよね。」


お友達に会える場所。

今のぴぃにとって学校って、そんな場所。

そりゃ行きたくなるね。


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