夏休み明けは母も不安定になりますよ、そりゃ。
8月に入った途端に、夏休みが終わるまでのカウントダウンを欠かさなかったぴぃさん。
心が解放されるはずの夏休み、「あぁ、あと○日で夏休みが終わってしまう・・・」と言って過ごした。
だからといって、長い休みを鬱々と過ごしていた訳ではなく、楽しい行事の日は前日からウキウキワクワク過ごし、当日も全力で楽しみ、その日が終わる時ほど感傷的になった。
そして、慣れたもんで、当たり前のように宿題にはいっさい触れず、どころか目もくれず過ごした。
ただこれまでと違うのは、小学生の頃にほぼ毎日きてくれていたお友達は、中学生になるとほとんど来ない。
部活と塾と宿題におわれ、オンラインゲームにもほとんど現れなくなっていた。
それくらいのことは予期していたし、ぴぃ自身も「だよね、仕方ない」と納得していた。
というよりも、そこまで求めていたいなかったようにも見えた。
何か、中学生の自分と中学校の間に、一線を引いたような、そんな気がした。
きっと新学期が始まっても、当たり前のように学校には行かず、大好きな絵を描いて過ごす日々が始まるんだ、そう思って過ごした。
そして迎えた夏休み最終日、
ぴぃ「あぁ、今日で夏休みが終わっちゃううぅぅぅ。・・・でも後悔はない!!楽しかった!!」
私「後悔なく楽しめたんだね!それは何より。」
ぴぃ「明日から期末テストの勉強を始めなきゃ」
私「え?テストまであと2週間だよ??」
ぴぃ「そうなの?でもテストは目標だから。」
私「テストが目標なんだね。そっかそっかぁ。」
そして、次の日、目覚ましで起きてきたぴぃは、なんだかんだブーブー言いながら体操服に着替え、「あ、一人で行きますんで」と言って学校へ行った。
きっとまた、ヘトヘトになって帰ってくる。そう思っていると、割と元気に帰ってきて、「明日は学校休んで家で勉強する」と元気に言った。
それから1週間経った。
ぴぃは学校に行っていないし、勉強もしていない。
夏休みの終わりと共に始まったゲームイベントに夢中になっている。
そして、夏休み明けあるあるなのか、少しだけ不安定。
さすがに私もこれまでの全ての言葉たちを鵜呑みにしたつもりもなく、一喜一憂していたつもりもない。
ただ、ぴぃに起きている何が成長かを見失ってはいた。
同じ場所で足踏みをしている感じが拭えなかった。
あと何回、あと何年、あとどれくらい・・・
ぴぃに対してだけじゃなく、自分に対しても思った。
そんな思いがよぎっては、頭をふるって蹴散らす日々が続いた。
いかんいかん、ぴぃの不安に引っ張られてはいけない、と思いながらも、うまく笑えない。目を見て話ができない。
怖いくらいにぴぃを愛しいと思えなくなっていく。
離れたい、ぴぃから離れたい。
もうこうなってくると、自分で自分を癒す、整えるしかないのだ。
買い物に行ってくると行って、少し離れたスタバで2時間ほど過ごす。
ワンコの散歩にいつも以上に時間をかける。
一つの物事に没頭する。
ヘドロのように出てくる後ろ向きな発言をアウトプットする。
パパにも自分の状態を話しておく。
心置きなく家事を適度にサボる。
無理にぴぃに話しかけたり、ご機嫌を伺うような態度は取らない。
合間に、鼻から3秒で思い切り吸って、鼻から6秒で出し切るという深い呼吸をする。
自分が持っているあらゆる手段を使って整えることに専念。
ようやく、ようやく、持ち直してまいりました。
夏休みが終わるカウントダウンを私もしていたんだなと気づく。
実はぴぃより少し前から不安定になっていた。
落ちていると、いつもは大丈夫と思えていたことが、どうやったって大丈夫と思えなくなる。
大丈夫と思えてない時、「あ、これは考えてもダメなやつだ」と気づくのに、落ちているところからなかなか這い上がってくることが難しい。
もうそうなっちゃうと、自分の中でコレはダメだろと思っていることを、とことんやるしかない。
私にとっては、母であることと、妻であることを放棄することしかない。
私にとっては「家出」みたいなもの。
よし、今朝はいい感じでぴぃに「おはよう」と言えそうだ。
そういえば、夏休みの間は毎朝謎に6時起きしてたけど、9月入ってから全然起きてこなくなったな。
まぁいっか。
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