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繊細で敏感だからこそ、誰かを守ろうとするんだよね。
いつもより早め(?)の9時に起きてきたぴぃ。
ぴぃ「今日何時に学校行けばいいんだっけ?」
私「スポフェスの練習は4時間目以降って言ってたけど、行く時間はぴぃが決めて。」
ぴぃ「3時間目から行きたい。」
私「じゃぁ10時に出れば間に合うね。」
そこからぴぃはゆっくりと朝食を食べ、余った時間をiPadのリズムゲームをして過ごす。
10時になっても出ようとする気配がない。
こういう時、何だかソワソワしてしまう体の癖を何とかしたい。
10時半過ぎてから「はぁ行かなきゃ!」と言って立ち上がる。
そして2人で学校へ向かい、教室の前まで一緒に行く。
先生が廊下に出てきて、「スポフェスの練習が6時間目になってしまったんですけど、ぴぃさんどーする?大丈夫かな?」と心配してくれる。
ぴぃは「大丈夫だけど、教室に入るタイミングがいつも難しい。」と言って、苦笑いすると、先生が後ろのドアを開けて促しくれた。
これがいつものやりとり。
放課後、ぴぃのお迎えにワンコも一緒に連れていく。
正門から少し離れたところで待っていると、学校から電話があった。
先生「ぴぃさん、ダンスが上手くいかなくて、みんなに迷惑をかけていると言って泣いてしまって。それを今お友達が慰めてくれているので、なかなか帰れないんです。教室まで来てもらえますか?」
ワンコがいて入れないと伝えると、しばらくして先生とお友達がみんなでぴぃを囲うようにして出てきた。
泣き腫らした目はパンパン、マスクも息苦しいだろなと思うほど濡れていた。
先生が「わずか3日で覚えたとは思えないほどダンスはできてます。ぴぃさん気にしなくても大丈夫だから。」と必死に伝えてくれた。
お友達も、「まだ練習できる時間があるから一緒に頑張ろう。」とたくさん励ましてくれる。
お友達と先生にありがとうと伝え、ぴぃと並んで家まで帰る。
とりあえずどこから話してくれるかを待とう。
憶測や先回りはやめておこう。
びしょびしょになったマスクを笑いながら見せてくれ、そのまま話し出したぴぃ。
ぴぃ「側転の時に何回まわっていいかが分からなくて、まわり過ぎちゃったみたいで、同じクラスの男の子を蹴っちゃったの。だから謝って、何回まわればいいのか聞いたら、「蹴るな」ってすごい怖い顔と声で言われた。」
なるほど、涙の根本原因はそこだ。
ダンスが上手くいかなかったではなくて、男の子を怒らせてしまったこと。
それが泣いてしまうほど怖かったし苦しかった。
でも、それを言うと、みんなが男の子を責めてしまう。
それだけは言えなかったんだろうなと想像がつく。
そうとなったら、全力でぴぃのセコンドにつく私。
私「知らなかったんだもんね。そりゃあたっちゃうよ。わざとじゃないんだないんだから、そんな怒んなくてもいいじゃんね!」
ちょっとあからさますぎたのを察してか、ふふふと笑っているぴぃ。
そして「でもやっぱり学校楽しかったよ。ダンスの練習しなきゃ。」と言った。
ちなみに帰ってきてからダンスの練習はしていない。
ダンスを教えると言ってやってきた友達ともゲームして終わった。
思いを受け止める。味方になる。
ぴぃのスポフェスに向けて、私も全力サポートします。
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