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不登校娘でも信頼しているのでスマホを渡します。

ぴぃはいよいよスマホを手に入れた。

ほしいとは言っていたが、すごくほしいとせがまれた訳ではなかった。

ぴぃもどこかで諦めていたようだ。

ところが、運動会の練習をお友達としたことで、ぴぃのLINE友達が急に増えた。

私のLINEアカウントで繋がっている友達。

ゲームやアニメの話ができる友達も増え、ぴぃのLINEがアクティブになることも増え、私のスマホがぴぃに所持されてしまう時間も増えた。

ぴぃはこっそりと私の友人とのLINEトークものぞいているようだった。

端的に言ってしまうと、ぴぃに買ってあげたいというよりも、私のスマホを共有していたくなくて、パパと相談し、年末に買い与えた。

ただ、ぴぃが欲しいという理由はLINEでお友達と繋がっていたいというもの。

大きな約束事はただ一つ。

『使用時間は朝6時から夜10時まで』ということ。

SNSの乱用だとか、課金だとか、一般的に言われている心配事について、ぴぃはそういったものの強迫観念が誰よりも強い。

下手に知らない人と繋がると何があるかわからないから怖いとか、何かを購入すると個人情報が漏れてしまいそうで怖いとか、こちらが改めて言わなくても、あらゆる想像を膨らませ、勝手に危険回避をする。

ぴぃに対してはその辺の心配を全くしてないことに気づく。

大きな心配事として、使用時間だけはと夫婦で話し合い、携帯自身に使用時間の設定をし、ぴぃにも理解してもらう。

そしてぴぃは晴れてスマホデビューを果たす。


ぴぃは自分だけのLINEアカウント持てて、改めてお友達と繋がれたことが嬉しそう。

さっそくクラスのグループLINEにも入れてもらって、普段話さないような男の子とも会話をしたり、人狼ゲームをやったりして、とてもとても楽しそう。

ぴぃ「朝起きるとね、誰かがグループLINEで「おはよう」って言っているの。それを見ると嬉しくなっちゃう。誰かと繋がってるんだなってことがすごく嬉しくて。」

本当にそう思ってるんだってことが表情でちゃんと伝わってくる。

どこかで耳にするいじめなどのグループLINEトラブル。

それを懸念して我が子のグループLINEへの参加を止めている親もいる。

私も心配をしていない訳ではないが、お休みの間にクラスのみんなと触れ合えて、今のところあんなにも楽しそうにしているぴぃに、トラブルの事前回避のために参加を止める気持ちになれない。

というよりも、ぴぃを信頼しているんだと思う。

前までの私、ぴぃが心配で心配で、ぴぃは弱いからと決めつけて、やめといた方がいいとか、やるならこうしておいた方がいいとか、先回りばかりの過干渉な母親だった。

あえて茨の道を経験してほしいというような親心も芽生えてたりして。

今は、何があってもぴぃは大丈夫だし、ダメでもなんとかなると思えてる。

あと二日で冬休みは終わる。

LINEのおかげもあってか、冬休みが明けたら初日から毎日学校に通いたいと意気込むぴぃ。

それが叶わなくても、毎日じゃなくても、そんな意欲をスマホが運んでくれたのだとしたら、与えてよかったと思うよ。

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