僕の意識を変えてくれた言葉集③

③で最後になります。30半ばになってくると、小言のようにいただいた言葉についての思い出ふけ話しをしたくなってしまいますが、今回でひとまず終わりにしようと思います。


●社会人28歳

「精神衛生上、誰にとっても良くないからお前は会社辞めるべきだよ」

新卒から働いていた会社の同期に言われた言葉です。
出張先から一緒に各支店へ帰る新幹線の中で言われたのを覚えています。

彼は札幌支店で僕は東京支店(後に名古屋支店)と一緒に仕事をすることはなかったので、半年に1回ほど、タイミングが合えば、会うくらいでした。
なぜか本音を話したくなる同期で、よく仕事と私生活については話していました。

そんな彼に、オーストラリアへ行って自分を試したいと話したんです。

そうしたら、

「そこまで自分のやりたいことがあって、自分を塞いでまでサラリーマンしてるのは時間の無駄じゃない?」
「こっち(彼)としても、どうしてあげられもしないよ。仕事で悩んでないんだもん。」と、スパッと正論を言ってくれました。

まさか同期に辞めることを勧められるとは思ってなく、そして、ズバッと言われてなんかスッと決断に至れました。

自分は会社の組織人としてよりも、いかにして自分の個人としての人生をどう進むべきか考えるばかりになっていました。
器用でなく、不器用で真面目で負けず嫌いな性格で、仕事も全力でやるけど、自分の夢に動く行動も止めたくないとごちゃごちゃしながら、日々一生懸命生きていたと思います。
ずっとモヤモヤもイライラも焦ってもいました。仕事も成果を出したいし、夢にも近づきたい。心のキャパオーバーになってました。

そんな時に彼の言葉で気づけて動けました。

今就いている仕事ではないことに興味を持って、仕事にしたいと思うなら行動するべきと学びました。

勤めている理由は人それぞれであっても、どんな理由であっても会社に所属して一生懸命働いている方へ配慮に欠けるくらい、仕事にしたいことがあって頭がいっぱいになるなら、動くべきです。

僕は動いてしまったことで人生がすごく変わりました。
結局、今、なんやかんやいろんなことで、ずっと悩んでいますがw、新卒の会社を30歳前に辞めたことがすごいターニングポイントになっていると今でも感じています。

そして、やりたいことを仕事にしたいと言っていながら、ずっと夢を語って動いていない人って、、、どう思うかは人それぞれ次第ですけど、ちょっと現実逃避感もありますよね。
何より、仕事に集中できないと思いますし思われると思います。(僕の場合、そうでした。)

読んでいただけた方へ、もし、何か夢があるなら、やりたいことがあるなら、今の時代は副業も可能ですし、まず動いてみることは大事か思っています。人生観が少し変わると思いますし、好きなことでも仕事できているし、仕事は2本柱だ!という、なんか心が軽い気持ちにもなります(きっと)。

好きなことが本当に仕事にしたいことかをはっきりされることも大事だと思います。

好きが嫌いになるようなことはたくさんあります。
パン作りでも色々ありますw

趣味で良い範囲かもしれません。ここまでしてまで仕事にしたくない。。。と思うことはいくらでもあります。
老後まで計画を立てておいて第2の人生でチャレンジするのか(老後っていつだろうと思える時代ですが)、それとも、兼業程度なら好きでいられるし、仕事にできるのか、はたまた全力で好きと向き合って、仕事にするのか。

絶対に仕事にしたい!と強く思いことがあるなら、仕事にしてみるべきです。

嫌いになりそうなことを乗り越えてでも仕事にしたいと思うかもしれません。

アドバイスというには図々しいですが、実体験として、好きなことがあるなら仕事にしてみては?とのご提案です。


●帰国後31歳

「英語も学ばず、オーストラリアで何してきたの?」

旧友に誘われた飲み会で言われた言葉です。

「みんなで飲んでるから来なよ」
と言われて行ったのが失敗でした。
みんな既に酔っ払いていて、知らない方もいました。というか、合コンの2次会でした。w

そんな場で言われた言葉でした。
完全に
酒の肴
として呼ばれたな。
と行った後悔と共に理解しました。

「こいつ、30過ぎて今仕事なくて、しかもこないだまでオーストラリア行ったのに英語も喋れないんだってさー」とも言われました。

悔しかったですね。言い返せない現実、英語がありましたから。
自分の痛いところ突かれたという気持ちとお前に何がわかるのかという気持ちですごい気分が悪くなりました。

でも、この言葉のおかげで、
目に見える成果物を提示しないと評価されないことや自分を守ることができないこともある
と学びました。

自尊心を守る術としても大切だとも思いました。
言われた悔しさだけを動機に猛勉強して、TOEICで自分なりに評価できる結果を残せて心の整理はできました。

怒りや悔しさが人を変える動機なのかなと思えた結果です。
勉強法はいつか機会があれば書きます

TOEIC取れたからって喋れるようになるわけではないですけど、、、今は、英語に向き合わせてくれた、彼に感謝しています。二度と再会はしないでしょうけどw

そして、自分の心にある不安を、誰かを見下すことで安心して、解消することだけは自分は絶対にしないとも決意しました。


●32歳

「もう人に頼らず、自分で何とかできるし生きれるよ」

オーストラリアで今も生活する兄貴のような存在の方に言われた言葉です。

人に物事を頼むときは、依頼する人の時間を頂いてることを忘れず、甘えた態度で相談しないと決めました。

ワーキングホリデーVISA満了と共に帰国してまもなく2年が経とうとしている時に、久しぶりにオーストラリアへ行くことにしました。

久しぶりということもあって、色々頼みごとしてしまったんです。
「これを買っておいていただけます?」とか「現地の方がスムーズかと思ってお願いできます?」とか甘えたお願いも含めて。
そしたら、罰が当たりましたね。

お兄さんの車が当て逃げにあってしまいました。

僕の甘えた依頼がなければ、通らなかった道での出来事だったので、すごい心が痛みました。
お兄さんに異国の地で頑張っている生活にすごい無駄な心労をかけさせてしまって、本当に申し訳なく感じています。
しかもこんなことがなければ、お互い楽しく再会ができたのに、このことへの謝罪から始まる再会というのが、自分のせいでしかなくて、すごく悲しく感じました。

それなのに、優しく自立を促すような言葉をかけてくれたお兄さんの言葉が忘れなくなっています。

迷惑をかける依頼かなと頭によぎるなら、頼まない。と決めました。


●日本パン職人33歳


「日本じゃ、オーストラリアでの技術なんて通用しないよ」

オーストラリアへ行ったことがある方、経験したことがある方に言われるならば、受け入れる心の余地があったのですが、ない方だったので、とても失望しました。

自分自身で実体験がないことで、人が話すことを否定してはいけないと学びました。

自分の大事にしていることを馬鹿にされた気分で悔しくて悲しくて仕方ありませんでした。

自分の親や地元や友達を馬鹿にされたら悔しくなりますよね?
僕は、この言葉を受けた時、オーストラリアでの時間や出会った人すら否定された気持ちで悔しくなりました。

でも、この言葉のおかげで、
オーストラリアで学んだサワードウブレッドで勝負したい
と改めて思えました。

それほど、自分にとってオーストラリアでの時間が大切で、パン職人として生きていく上でも重要な役割をしていると再認識もできました。

そして、そのパン屋を辞めて、今、開業へ動き出せています。

きっと既に言ったことを忘れているだろうけど、この言葉を放ってくれた方を見返してやろうと思ってます。


以上が、生きていく上で自分に影響を与えてくれた言葉です。

素直に胸を張れる自分らしい生活をしているか?

悩んだ時、自問自答することにしています。

だからこそ、すごい遠回りに、石橋を叩いて、渡らなかったり、、、叩きすぎて壊れてしまう結果、突っ走ってしまったり(結局ですが、、、)
でも、慎重にひとつひとつ、自分が納得できる選択かを確認しながら、ゆっくり動いているのも自分らしいと思うようになってきました。

いただいてきた言葉とその時々に感じたことを動機にして、たどり着いた結果が今であって、これからのパン職人生活に生かして、自分らしいパン屋さんを開けるように頑張ります。

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