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LGBT 指標「PRIDE 指標」でゴールドを獲得しました

みなさま、こんにちは。noteではお久しぶりですね。いつもスープストックトーキョーをご愛顧いただいてありがとうございます。カレンダーを見ると、あっというまの11月。ドアを開けたとき、空気の冷たさにすこし驚くような季節になりましたね。みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか。

今年はスープストックトーキョーの社員一人ひとりがさまざまなプロジェクトを企画して進めているのですが、今日はあるプロジェクトでの実りがありまして、そちらのお知らせです。

LGBTQアライ「ブランド」です

スープストックトーキョーでは、2018年の社内研修をきっかけに、社員の有志が自発的に東京レインボープライドに参加するなど、LGBTQアライのブランド、企業としての活動を進めてきました。

LGBTQとは、レズビアン(L、女性同性愛者)、ゲイ(G、男性同性愛者)、バイセクシャル(B、両性愛者)、トランスジェンダー(T、性同一性障がいを含む生まれたときの体の性と心の性が一致しない人)、クィアまたはクエスチョニング(Q、LGBTに当てはまらない全ての人たち)の頭文字をとったもの。

国内でも、この言葉自体はすこしずつ広まってきていますね。アライは(ally)とは「味方」を意味していて、共に歩んでいく存在のことです。

これまでは社内のみで発信していたのですが、今年の4月に、このように発信を始めました。それは「発信することも一つのアクション」だと考えているからです。

発起人となったのは、元人材開発部で現在はルミネ池袋店店長の久米さんです。彼女がこの取り組みを推進してきたのにはわけがあります。

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私は、アトレ四谷店のオープニングスタッフからアルバイトパートナーとして入社して、社員となり、店長経験を経て人材開発部にきました。約16年が経とうとしている中で、昔も今も変わらず思うのは『スープストックトーキョーは人が魅力』ということ。そんな『人』の魅力の幅を拡げ、多様な人が活躍できるブランドであり続けたいなと思っています。LGBTQに関する研修を受けた時に、「自分が、こどもに相談された時に、私はなんて答えてあげられるだろう?」と思っていて。一人一人の「らしさ」を生かしていくことは、家族に対してもそうであるように、会社のメンバーにとってもいえることだと思ったんです。

LGBT 指標「PRIDE 指標」に挑戦しました

さまざまな取り組みを進めていく中で、今年はある指標へ挑戦することにしました。それが「PRIDE 指標」です。任意団体work with Pride(以下「wwP」)が展開するLGBT指標「PRIDE指標」とは、<Policy:行動宣言><Representation:当事者コミュニティ><Inspiration:啓発活動><Development:人事制度、プログラム><Engagement/Empowerment:社会貢献・渉外活動>の5項目によりLGBTなどの性的マイノリティに関する企業の取組みを評価するものです。

11月11日、スープストックトーキョーがこれまでに実施してきた次の活動が評価され、最高ランクの「ゴールド」を初めて獲得することができました。

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私たちが取り組んできたこと

スープストックトーキョーは「ひと」それぞれに寄り添った、誰もが生き生きと働けるブランドであるために、以下のような取り組みをしてきました。

●採用ポリシーで「性的指向や性自認を尊重すること」を発信
採用サイトで、すべての応募者の方の性的指向や性自認を尊重することを明記しています。

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●採用プロセスで「性別記入欄」をすべてなくしていく
説明会参加申し込み、履歴書・エントリーシート、入社資料など、採用プロセスのすべての手続き・プロセスにおいて、性別記入欄をなくしています。

履歴書

●LGBTQフレンドリー企業としての採用活動の推進
LGBTQフレンドリー企業の採用媒体に掲出をすることで、就職先を検討されている当事者の方へ適切に情報をお伝えしています。
●管理職および従業員・アルバイトパートナーへの社内セミナーの実施
株式会社スープストックトーキョーのみならず、スマイルズグループとして開催をし、オフラインでの研修や、外部講師を招いてのオンラインセミナーなどを実施しています。
●結婚および配偶者の定義に「同性婚」を追加
株式会社スープストックトーキョーおよび、スマイルズグループとしての福利厚生制度において、結婚および配偶者の定義に「同性婚」を追加しました。慶弔見舞金や結婚休暇を取得することができます。
●人事制度の改定や書類表記の見直し
入社後にあたっても、公的書類発行プロセスなどの外的要因を除いては性別記入欄をなくし、就業規則などにわたっても「男女表記」をなくしていく取り組みを行っています。
●匿名相談できる専門相談窓口の設置
従業員・アルバイトパートナーの誰もが相談可能な窓口を設置。相談を希望する場合は社外のプライバシーが確保できる場所で実施するなどの配慮を行い、サポートを行っています。
●東京レインボープライドなどへの積極的参加
東京レインボープライド2020(主催:特定非営利活動法人 東京レインボープライド)の公式パートナーとして参加したほか、今後もこうした取り組みに積極的に参加していきます。
https://note.com/soupstocktokyo/n/n6bb3c6213109

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こうした取り組みを進めている私たちですが、まだまだ道半ばです。進んでいく中に次なる課題も見えてきます。

ゴールド獲得の知らせを受けて

取締役副社長の江澤さんは今回の「ゴールド指標」獲得を受けて、このように話しました。

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「この度、PRIDE指標でゴールドを獲得することができ、大変うれしく思います。私たちの企業理念は『世の中の体温をあげる』ことです。様々な価値観を持っている人たちを知っていくこと、互いの個性を認め合うこと、それぞれが自らの想いを表していくこと、自分と仲間のために主体的に行動していくことを大切にしています。LGBTQへの取り組みもその一つです。これまでの取り組みがこうした形で評価して頂けたことをひとつの糧として、今後も、多様な一人ひとりの体温をあげられるよう、事業や働く環境づくり、メッセージの発信などを、全社で取り組んでいきたいと思います。」

続いて、このプロジェクトを推進してきた久米さんから。

「このたびのゴールド獲得をうれしく思うと同時に、まだまだ道半ばであり、これもひとつのスタート地点だと考えています。私もママ社員として働くなかで、誰もが何かの部分でマイノリティであることに気づきました。日々の仕事においてお客様を幸せにしたいという思いと同じように、自分も仲間も幸せにしたいという思いでこのプロジェクトを進めてきました。“大切な人を大切に想う気持ち”を守れるような会社や世の中であれるように、自分たちらしいアプローチで今後も歩みを進めていきたいと思います。」

「Soup for all!」が私たちの思いです

私たちは、20年で200種類以上のスープをさまざまなアプローチで開発してきました。また、創業当初より”Soup for all!”を掲げ、「食」という生活の楽しみの小さくて大きな壁をひとつずつとりのぞいていけたらと、2019年よりハラル対応スープやベジタリアンスープのご提供も進めています。

0歳から100歳まで、性別や国籍、人種のちがいにかかわらず、目の前の一人ひとりの体温をあげることを大切に。それはスープに対してという”だけ”でなく、“人への考え方”そのものでもあります。今後もスープストックトーキョーらしい”在り方とやり方”で、こうした取り組みを進めていきます。

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