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出会って2時間後の告白 【第5話】馴れ初め編

割引あり

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初デートでレストランランチと、写真家である彼の展示を見に行った私たち。
果たしてデートの後半はいかに…。


センス抜群の彼からの提案

一通りのデートを終えたあと、
私たちはカフェにでも入ろう、という話になった。

そこで彼が提案したのは、名古屋ではようやく1店舗できた
ヨーロッパ発のイタリアンジェラートのvenchiというお店。

なぜ、そんなお店を知っている?
もしや本当に慣れている?
というかリサーチした?

自然体にお店を紹介する彼の姿にまた戸惑った。
(そもそも私がVenchiを知らなかった。恥
 読み仮名もようやく覚えて読めるようになったくらい。)

彼はどうやらイタリアやフランスを旅行に行ったそうで
そこで食べた味がとても美味しかったから連れてきてあげたかったそう。                                                 

むむむ、Giverの精神まですごい…。

いつの間にかどんどん彼のペースに巻き込まれ、
エスコートまでされている私。

結局お店が混んでいて、venchiには入れずじまいだったが
確実にたった1回のデートで心が動き始めている私がいた。

この辺りで、筋金入りの恋愛不器用女子兼彼氏8年いない私の
エスコート慣れされていない自分のボロまで出てしまいそうだ…


話が長い!!!!!!!

Venchiの代わりに入った
THE ALLEYでは、お互いタピオカを頼んだ。

彼の写真展を見たあとであったが、
その後も、今度は持参した自分の作品集を1ページずつ説明し、
彼のドヤる顔と共に、写真の話が続いた。

なんか若干腹立つのは私だけ?!w

ヨーロッパの旅のフランスやイタリアの写真。
彼にとっては相当楽しかったよう。

相当楽しんでる模様

うん、分かるよ、分かるんだが…。
初デートにしてはやや話が長いぞ。w
ぶっちゃけそこまで写真に詳しくない私は
正直そろそろ飽きてしまいそうだった…。

と同時に、
この人、自分の写真を内にしまっておかずに
外の人たちに積極的に見せたらいいのにな、
なんかちょっとだけ勿体無いな、
そう感じてしまったのもまた事実であった。

エスコート先が最高だっただけに
ちょっとゲンナリして疲れてしまった。

もう次はないかもしれないし、
借りを作るのは辞めようということで、
奢ってもらったランチ代に代わり、
私がタピオカ代を負担することにした。
(くぅ…なかなかタピオカって高いんだよ、痛いぜ…。笑)

出会って2時間後の告白

お店を出たあと、もうそろそろ解散かな、
次はないよな〜と思いながら、
公園をとぼとぼ2人で歩いていた。

すると次の瞬間、彼は私の手を掴み

「好きです!!!」

と告白してきた。

ん?と私は耳を疑った。

理由も当然と思っていいだろう。
だって、私達はまだ出会って2時間の関係だから。

一瞬頭が真っ白になった後、
おいおい、展開が早すぎねーか?!?!

と、1人ツッコミが入った程だった。

突然のことにびっくりして頭が真っ白になり、
ふと冷静に返った後には、周りの目が気になり
彼の手を離し、彼と共にその場を離れることにした。

疑えない彼からの気持ち

冷静になった後は、彼に何度も尋ねた。

「出会って2時間だよ?大丈夫?」
「もう少し考えた方がいいんじゃない?」

彼氏が8年ぶりにできるという
私自身のチャンスでもあるのに、
私は、その自分自身のチャンスも手放そうとしていた…。

彼の本音

当時の気持ちを彼に付き合って11ヶ月にして聞いてみた。
するとこんな返事が返ってきた。

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