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パレスチナ自治区の世界文化遺産の村バティール(2023.7.18)

ベツレヘム郊外のパレスチナ自治区とイスラエルの境界あたりに、バティールの村があります。
この村では、古代ローマ時代の灌漑システムが今なお現役で使われいるというところです。この地域にイスラエルの分離壁が建設されることが計画されたことから、この古代からのシステムを守るために緊急に世界遺産への推薦がなされ、その後登録されたものだそうです。
イスラエル側もこの価値を「イスラエルのもの」として守ることから分離壁の建設は凍結しています。

バティールの集落の中にある「ローマンバス」。バスというから風呂かとも思ったが、たぶん泉ではないかと。ローマ時代の泉が7つあるそう
段々畑と現在のバティールの集落
ローマ時代の導水路が今なお活躍している
導水路に沿った石段の下で、土産物の屋台が出ていた
ローマ時代に作られた貯水池
導水橋から貯水池に水が流れ落ちる
斜面に建つ集落
乾燥した斜面にはオリーブなどが植えられている。鉄道はヤッファとエルサレムを結ぶJJ鉄道

世界遺産の登録名は、「オリーブとワインの地パレスチナ - エルサレム地方南部バティールの文化的景観」という名前で登録されていて、分離壁の建設の関係もあり、同時に危機遺産にも登録されています。
ベツレヘムからはタクシーで行くことになりますが、これがまた悪名高いぼったくりタクシー。しっかりと交渉して、少しくらいはチップと思って覚悟したうえで、行くことをお勧めします。

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