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防音相談の基本スタンス

昨年から電話による相談や問合せ件数は増えています。

主な内容は木造新築住宅、木造防音室(音楽室・工作室)およびマンションの生活防音です。

とくに、マンションの相談は電話による問合せが多いのが特徴であり、メールでの具体的な相談は比較的少ないと思います。

基本的に、電話で問合せをする場合は、論点や状況整理をしてから連絡されたほうが良く、図面など確認資料がない状態で、一方的に電話で説明されても、的確なアドバイスは難しいです。

まずはメールで概要を伝えてから電話で確認する

先にメールで状況や計画の概要を伝えてから、電話で補足説明するのが良いと思います。そのほうが私も理解しやすく、問題点や方向性を比較的早く説明できるという利点があります。

マンションの居住者に多いのですが、いきなり「悩み相談」や「世間話」のような問合せをいただくことがあり、はっきり言って、私の方は民間の専門業者ですので、役所の相談室ではないです。

しかも、匿名で一方的に話を聞かされても、内容によっては、私のほうがキレそうになります(笑)。酷いのは、建物の構造や概ねの地域、階数などを一切伏せて、自分の悩みだけ伝えて、「対策を教えてください」という相談です。忙しいときは、速攻で「今はマンションはやってません」と答えることがあります。

専門家や専門業者に相談するのに、丁寧な説明をしないと、普通は話が噛み合いません。状況が理解できないからです。それに、電話で解決策を教える事ができるような問題なら、私に相談しなくても、どこの専門業者でも対応できるでしょう。

電話だけでの防音相談はお勧めできません。

私は木造が好きなので全ての相談をお受けするとは限らない

防音設計を始めてから26年以上が経過し、独立開業してから約18年が過ぎようとしてますが、実績としては、業界の中では多いほうだと思います。それは、取引先や知人建築士、契約者などに、そのように評価されるからです。

とくに、最近は木造の案件が多く、殆ど私の趣味の世界になっています(笑)。私はマンションユーザーであり、マンションの生活防音やリフォームについても、専門業者の中では詳しいです。

ですが、薄い防音構造を得意とする設計手法は、木造に最適だと考えています。

また、相談者の誠実な対応を最重視しているので、取引先の中では異色です。契約金額よりも、誠実さを優先する専門業者は、取引先の中では私だけです。

私は、年齢的に本業の仕事を全部、自分でやれるのは、あと10年ぐらいだと思っています。体力の低下に伴い、仕事は減らしていくと思います。

頭の柔らかさには自信があります。コンサルティングの引き出しも多く、相談者の希望や考え方を出来る限り尊重する姿勢は、開業当初と殆ど変わっていないと言えます。

欠点は気難しいところでしょう(笑)。男性には優しくないと、知人にはよく言われています。

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