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【 WEBデザイン 】 実務経験なしの人のためのポートフォリオ制作フロー FirE♯509

クリエイターの就活に必要となるのがポートフォリオです。

しかし、実務経験がない場合、なにを載せればいいでしょうか?

こんなお悩みの方に解説します!!


【 未経験者のポートフォリオ 】

実務経験がない場合は、想定した顧客のWEBサイトの制作し、
ポートフォリオに載せる手法があります。

「想定した顧客」というところがポイントになります。

自分のスキルの範囲で、自分の好きなデザインをしたWEBサイトは、
極端に言えば、"趣味”の制作になってしまいます。

そういった自分のスキルのアピールは、ポートフォリオサイト自体で行います。

掲載する作品としては、実務に近いものを載せましょう。


■ 評価される作品

① 今までの経歴が活かされているWEBサイト
② これからの応募先で活かせそうなWEBサイト

① 今までの経歴が活かされているWEBサイト

もしも、あなたの前職が、美容関係だったとしましょう。
この場合には、制作するWEBサイトのテーマは、
「美容院」「美容クリニック」「化粧品」などの分野にサイトにしましょう。

前職の経験のアピールにもなりますし、
前職での知識がライティングなどにも活かせます。
なぜ、このサイトを作ったのかという理由にも納得がいきます。

架空のサイトでありながら、専門性の演出も可能です。


② これからの応募先で活かせそうなWEBサイト

応募しようとしてる会社が、「医療関係」に特化したサイト制作をしているなど、何かに特化している場合があります。

こういった場合には、ポートフォリオに載せるサイトは、
「病院」「クリニック」をテーマにしたサイトを制作すると効果的です。



■ 設定を考える

WEBサイト制作においては、本来であれば、顧客へのヒアリングで情報を引き出す必要があります。

このような情報の設定を行います。

■ クライアント情報設定の例

<屋号>
クローバー法律事務所

<住所>
〒569-0067 大阪府高槻市桃園町2番1号072-674-1234

<概要>
創業40年親の代からの営業。現在2代目(41歳・独身)。
不動産売買の手続きやトラブルに強く。自身も不動産物件を多く所有する。堅実な仕事には定評があり、固定客を数多く持つが、親の代からの引き継ぎのため高齢化や代替わり時に離れていった顧客があるため会社としての成長は止まってしまっている。

<商圏>
大阪・京都を中心に関西一円

<サイト作成の目的>
新規顧客の確保。特に遺産相続(終活)を考えている顧客を持ちたい。まずは「お問い合わせ」「無料相談」などの電話での問い合わせ件数をWebサイトで得たい。

<ターゲット情報>
70歳後半で終活に興味を持っている男性。資産は4000万~5000万。
子供が3人おり。自らの死後遺産相続による争いは避けたいと考えている。妻は昨年他界。それによって終活を考えるようになった。足が少し悪く、積極的に出かける回数が減った。長女が頻繁に来てはくれているので日常生活は問題ないがそれも申し訳ないと思っている。

このくらい詳細に設定をしましょう。

この設定を元にして、キーワードをまとめます。


<ターゲット分析>

想定したターゲットの情報を整理します。

① 高齢
② 男性
③ 富裕層
④ 足が悪い
⑤ 遺産相続の悩み

このような情報から、サイトのデザインや、コンセプトを決めます。

① 高齢

視覚面での考慮をする。
色彩に配慮する。
文字サイズに考慮する。
わかりやすさを考慮する。

② 男性

社会的情報量が少ない傾向にある。

③ 富裕層

安さよりも、信頼感、安心感を重視したデザイン。
利用者の声などを載せる。

④ 足が悪い

なるべく来所の回数を減らす。

⑤ 遺産相続の悩み

得意分野として大きくを見出しを出す。



<サイトの役割> 

① 新規顧客獲得
② 遺産相続(終活)関連の顧客獲得
③ 「お問い合わせ」の増加

① 新規顧客獲得

キーワードでの検索での上位表示を目指す。
特化させる。
敷居を低くする。

② 遺産相続(終活)関連の顧客獲得

遺産相続(終活)を得意分野として打ち出す。
事例を載せる。

③ 「お問い合わせ」の増加

効果的なボタン配置をする。
わかりやすいボタンデザイン。
わずらわしいと感じる人へ電話の選択肢を強調する。


【 つづく 】

今回はここまで!!

想定したクライアントの情報から、デザインの方向性や、
必要な機能を割り出しました。

デザインは、かっこいい、かわいいだけでなく、ターゲットと目的を明確にすれば、自ずと決まってくる部分もあります。

これを忘れずに、趣味ではないWEBサイト制作を行い、実務に近いポートフォリオを就活で活かしましょう!

次回は、さらにコンテンツをどうするかといったところへ進みます!!

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