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自作本ができるまで④ レイアウト、面付け、紙の注文


ラフレイアウトの読む方向…

ラフレイアウトは他の人が読まない前提として作ったので、読みづらいに決まっている… ほぼ全ページが違うデザインがあった。前のレイアウトを壊して、再度構築していた。そして、章の始まりが明確であるように、中川さんのフィードバックをもとに取り組んだ。


🌀 迷ったこと 🌀

  • 本と文字のサイズ
    自分の分だけ作るならB6サイズ。その時、記録してきた人にも一冊ずつ差し上げた方が良いと考え始めた。そうすると、文字が小さすぎて読みづらくなり、本のサイズも合わせて変えないといけない。友人のおじいちゃんは新聞を読んだ時、ルーペを使っていた。読みたいのならば、きっと方法があるという結論に至った。

    穐吉さんの言葉、聴衆のために10〜20%考えるのは普通。それ以外を全部無くすことにした。文字と本のサイズを15%ほど大きくした。この点が決まらないと、全体的なレイアウトが進まない。

  • フチ(白い枠)をなくす
    プリンターの設定でフチなしを選択できると思い込んだが、断裁することが必要。悩んでいた本のサイズにも関連する。

  • 2つの言語のレイアウトを調整する
    → 同じフォントサイズでも、日本語のフォントの方が若干大きい。行送りを同じにする。
    → 英語版のInDesignは縦方向のテキストが組めらしい。色んな方法を試して、やっと縦になったが、カーニングがおかしくなってしまった。
    → 日本語版のInDesignはハイフネーションの文字を設定する「Justification」を見当らない…

面つけってなに?

印刷物を作る際、印刷用紙に各ページのデータを正しい順で配置すること。中川さんはシェアハウスにきて、面つけのやり方を教えてくれた。

A4ではなくA3で印刷するため、 InDesignが自動的に面つけしてくれる後、A3のために、手動でもう一回面つけが必要。そして、レーザーとリソグラフ2回印刷するので、ややこしい面つけは2回やる必要がある。

面付け
A3のレーザー(印刷用のファイル)

A3のリソグラフ(印刷用のファイル)

面つけのやり方(A4)

ファイル > ブックレットをプリント > 見開き – 無線綴じ > 折本サイズ: 16 

印刷設定 > 設定 > 紙のサイズ:カスタム(数値を入れる)> 向きを選択> 紙の位置「センター」> OK

プリビュー > プリント

書き出したファイルはPostScript Fileで保存されるため、PDFに変換する必要がある。

Acrobat Distillerで変換できる。プレス品質を選択。

面つけのやり方(A4 → A3)手動

新しいファイルを作る

ファイル > プレイス > PDFファイルを選択する 

  1. 上図の順番のように「1、2、3、4」を繰り返して、112ページを貼り付ける。ファイルは大きいので、画面がラグすると間違いやすい。間違ったらやり直す…

  2. 112ページをひっくり返す

  3. ドキュメントセットアップ > 対向ページ(Facing Pages)のチェックを外す

面付けが終わったら、印刷用の面付けファイルを書き出す。

ブックレットをプリント > セットアップ > 2面付け − 連続 > ページ間の余白:6mm
プリントの設定 > セットアップ > 紙のサイズ:A3 > 向きを選択する
> ページの位置:センター
トンボと裁ち落とし > 外トンボ、内トンボ、センタートンボをチェック > OK > プリント
面付けを確認する。間違ったら、やり直し!面付けをやりながら確認した方が良いかもしれない。

本文の紙の注文

T目(縦目)厚口
28枚 (1冊分) x 9冊 (7 + 予備2) = 252 + 予備30枚 = 282枚のA3

流れ目とは紙の繊維が流れる方向のことで、横目と縦目がある。紙を折るために、重要な要素である。間違うと、製本が難しくなる。

A4の2面付けより、A3の4面付けにすると、紙の費用は少し増えるが、リソグラフの印刷代が抑えられる。リソグラフ印刷は1ページごとに、版が作られる。インク代より、版が高いので、多く印刷した方が安い。ところが、紙代とレーザー印刷は毎冊ごとに一冊分の料金が増える。

「紙を取りに行くぞ!」

神保町に向かう前、ハウスメイトと昼飯を食べに行く。「これで出かけるの?(爆笑)」と聞かれた。

「うん!いっぱ〜い紙を取りに行く。腰が痛いから、これで」

「これはやりすぎだよ!これであなたと出かけたくない」

何度も止めてくれた。仕方なく、スーツケースを戻した。

紙屋さんの隣のカフェでコーヒーを注文した後、え?コーヒーが1500円?

紙屋さんに着いたら、私の伝票があったけど、なぜか私の紙を忘れてしまった?!

翌日の午後、店員さんが印刷所に持ってくれた…


「やまびこ奉書」が決まっても、もう一つの紙はまだ見たことがない。
我慢できず、ネットから徳島県の阿波和紙の現物を見てみたいと予約した…

次のチャプター:印刷


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