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「ぼっち・ざ・ろっく!」から学ぶマーケティング戦略(?)

こんにちは。サウンドブリックスの上野です。タイトルが釣りっぽくてすみません。いつも通りそれほど専門的なことは語らずにゆるく記事にしたいと思います。

「アニメ」は日本が誇るエンターテインメント文化の一つであることは間違いありません。僕は日頃アニメはあまり見てきていなかったのですが、最近は勉強のためにヒット作といわれるものは少しでも見るようにしています。

皆さんは「ぼっち・ざ・ろっく!」というアニメはご存知でしょうか?とても人気のある作品なのですが、恥ずかしながら今年の初めあたりまでそのアニメの存在を僕は知りませんでした。一昔前で言うところの「けいおん!」のような内容で、ガールズバンドのメンバーが軸となってお話が進んでいきます。2022年末に放送は終了しましたが、その後もSNS上で話題になり、むしろ2023年となる今年の方が話題になっている気もします。人気もどんどん出てきてついには来たる2024年春に映画化が決定しているそうです。

特徴なのが「けいおん!」と同じく作品中に出てくるバンド「結束バンド」の同名アーティストが音源をリリースしているということです。多くの曲はアニメの中で各キャラクターが演奏するシーンやテーマ曲として扱われています。ボーカルも作品中に出てくる声優さんが実際に担当されていて、いわゆる「キャラクターソング」という位置付けになるかと思います。

僕は仕事柄いろんな音楽を日々聴くようにしているのですが、ある時「結束バンド」のアルバムが目に入り聴いてみました。感想のコメントなどからも人気のバンドということは分かりましたが、その当時は「ぼっち・ざ・ろっく!」のことは知らずに純粋に音楽だけを聴いていたのです。その時の感想としては「こういうバンドが流行ってるんだなぁ」くらいの感覚でした。

一般的な順番とは逆ですが、結束バンドを聴いた後で「ぼっち・ざ・ろっく!」が流行ってると知り、勉強がてら見ることにしました。コメディタッチの中にもバンドマンならではのリアルな葛藤なども描かれていて笑いあり涙ありのバラエティーに富んだ作風です。
その作品を一通り見終わって改めて結束バンドの曲を聴いてみたんですが….なにか感じるものが違ったのです。より一層音楽に没頭できるし単純に「良い!」という感覚に変わりました。それは全く同じ曲にも関わらず「ぼっち・ざ・ろっく!」を見る前と後で明らかに印象が変わったのです。
その理由は音楽がより一層多角的な視点で聴けるようになったからだと思います。例えば映像があるかないかでも感じ方が違いますが、やはりアニメのストーリーの影響が大きいように思います。当然ながら、バンドの演奏をしているのはアニメのキャラクターではなくプロのミュージシャンではありますが、アニメを見てから結束バンドを聴くと自然とアニメのキャラクターの顔が浮かんでくるようになり、そこで描かれている練習や準備などの苦労などの裏側も見てきたからこそ音楽もより良く聴こえたのだと思います。

料理にしても「自分でつくるものが美味しい」という方も多いと思いますが、それは苦労した分だけ最終的に味わい深い物になるという感覚なのだと思いますが、結束バンドから思い浮かぶアニメのキャラクターにも聴き手としては同じような感覚がありました。

放送終了後に「ぼっち・ざ・ろっく!」が人気になった理由として前述したようなことも要因となっている気がします。最終回を見るまでは全体のストーリーがわからないので、最終回まで見た方が確実に結束バンドの曲への理解が深まります。また、ロックというジャンルは近年の音楽としてのメインストリームではないため、ここまで人気に火がつくというのは音楽以外の外的要因が大きいと言えます。

で、何がいいといのかと言いますと「商品を良くみせるのにストーリーって大事だなぁ」と思ったということです。例えば企業VPひとつとっても「社長さんの想い」とかあるかないかでも惹きつけられ方って違いますし、選曲でも構成としてストーリーづけすることも演出として大事だな、と感じるのです。

朝倉未来さんもストーリーの重要性について語られています。

僕はこの意見にすごく賛成で、格闘技でも戦う人が「どのように育ってきたか」「どんな想いで参加してるか」「どんな葛藤があったか」などそれを伝えるかどうかでイベントの魅力や参加選手への興味ってって180度変わってくると思うのです。

何か商品やサービスなどを提供するときにストーリーを織り込むことはとても重要なことだと思いました。皆さんの将来開発する新商品などがあれば、ストーリー性を活かしてみてはいかがでしょうか?

以上『「ぼっち・ざ・ろっく!」から学ぶマーケティング戦略(?)』でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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