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【富山・金沢PR】 富山名物・赤巻かまぼこ 【お土産】

■ 「かまぼこ」を思い浮かべてみてください

渦のないやつ

きっと殆どの方が、上の写真のようなものを思い浮かべたと思います。
もし北陸の方なら、下の写真ではありませんでしたか?

かまぼこ

富山の名物かまぼこ「赤巻」です。子どもの頃、うどんに入っている赤巻の、この紅い皮をクルクル剥がしながら食べました。

わたしは生まれてから何十年もの間、この赤巻こそが、世の中におけるかまぼこの共通イメージだと思っていました。それが、実はそうではないと知った時の驚きたるや。「うそっっ⁉」と大きな声が出たほどです。

赤巻が正式名称だと知った今でも、違和感たっぷりです。わたしにとっては「赤巻」ではなく、あくまで「かまぼこ」であり、そして最初の写真のかまぼこは、「渦のないやつ」なんです。

それほどまでに富山・北陸で浸透している赤巻ですが、その特徴である渦巻き模様には、富山らしい理由があります。

■ 昆布大好き!富山県

その理由を説明するためには、富山と「昆布」の関係を知る必要があります。

2023家計調査年報によると、世帯あたりの昆布への年間支出額は、全国平均587円ですが、富山市はなんとその2倍強、1,381円にものぼります。日本屈指の昆布消費地と言えますが、これは「北前船」に由来しています。

北前船とは、江戸中期から明治30年代までみられた、日本海側各地に寄港し商品を売買しながら大阪と北海道の間を往来した商船です。その航路は、別名「昆布ロード」と呼ばれています。

北海道で積み込まれた昆布などの海産物は、南下しながら各寄港地で売られました。そうした寄港地の一つに富山があったこと、また、漢方薬の原料として珍重されていた昆布の流通に、越中のくすり売りが関わっていたことから、富山で昆布の食文化が根付いていきました。

■ なぜ富山のかまぼこは渦巻いているのか?

さて、ここで元の話題に戻ります。
なぜ、富山のかまぼこは渦巻き模様なのか?

赤巻は、実は昆布巻から派生したかまぼこです。
富山に昆布の食文化が根付いているのは先に述べたとおりですが、魚肉のすり身であるかまぼこを、相性の良い昆布と合体させてようとした時に、昆布の旨味がかまぼこに均等に染み込むよう、渦状に巻きあげる製法が発明されたのです。

富山の昆布愛が、独特のこの形状を生み出したんですね。


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