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散文

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説似一物即不中
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無辺

 先生が白板に「心」と書き「これは何でしょう」と生徒に問いかけた。寸分の間も無く、ある生…

□△◯☆
2年前

文法

 About と Of だったら前者。Regarding と Concerning だったら… いや、これも About かな。…

□△◯☆
2日前
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What is it to know without knowing oneself?

 まるで履いていないかのように、ぴたりとフィットする靴に出合うことは中々ない …というか…

□△◯☆
5日前
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「?」

 ある製品について問い合わせたら、対応がずっーと “AI” で諦めざるを得なかった。同様の印…

□△◯☆
7日前
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成り行き

 ある本が欲しくなったのだが、どうやら簡単には見つかりそうにないので「必要ならばいつか手…

□△◯☆
9日前
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解像

 人の目の解像度を調べたら諸説あるようだ。たしかデジカメの発売当初は数十万画素だった記憶…

□△◯☆
9日前
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素顔

 「ヒトはいつから靴を履きはじめたのだろう」と調べたら、紀元前7000年頃らしい。地球を調べ尽くすことはできないだろうから、もっと前のものが眠っているのかもしれない。靴に限らず。  「空しい計算」ですか…. 辛辣な言葉だが、山行後の街の印象を書き留められたのかもしれない。そうは言えど、舗装の厚さなど知れたもの。面の皮を厚くし仮面を纏えど、それも知れたもの。 [追記] 上記引用は「扉の裏側」の言葉で 表側には以下の言葉が認められている。

春思

 初出は1932年と青空文庫に記されている。…ということは醉茗さんは当時58歳だったということ…

□△◯☆
12日前
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自展

 近くで鳴いているなと思ったら、ベランダの手摺りに鳩が止まっていた。そーっと覗いたが、あ…

□△◯☆
13日前
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光風

 風のない蒸し暑い初夏の山中にて——中腹を流れる沢で顔を洗っていたら掌に何やら光るもの。…

□△◯☆
2週間前
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「妙」

 「峠を越す」を調べたら「最高の境地に到達する」とか「勢いのもっとも盛んな時期を過ぎて、…

□△◯☆
2週間前
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波音

 はじめて「山」と呼ばれるものに登ったら、大きな貝殻を拾ったんだ。予想通り先生が「大昔は…

□△◯☆
2週間前
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 ランボーが15歳の時に書いた "Sensation" という詩である。数多なる日本語の翻訳が試みられ…

□△◯☆
3週間前
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種子

 『夕焼け』の誤植から発想された『夢焼け』という吉野弘さんの詩がある。「外からは見えない深いところを / 夢に焼かれている、と / 明かしてくれたネ」「人が / 色には出ない焼かれかたで / 夢にローストされながら生きている、と / 明かしてくれたね」と、種を発芽させた作品。  たまに「Feature」を「フューチャー」と発音する方に遭遇するが、その「たび」に「未来」が思い浮かぶ。もちろん、推測に過ぎないので、常に途上だということ、始まりも終わりも有れば有ったで無ければ無し