映画の話368 ジャーヘッド
湾岸戦争時のある部隊の姿を描いています。戦闘シーンのない戦争映画で、来る日も来る日も待機と訓練という中で、独特の空虚感があります。そこにリアルさを感じるのは、おそらく何もない砂漠の中で、油田にまみれて真っ黒になりながら消火にあたる海兵隊員たちの削り取られていく心が描かれているからだと思います。
これ見よがしの悲惨さが全く描かれず、代わりに虚しいパーティーや訓練が繰り返される中に、戦争の虚しさを見せつけられる気がしました。
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