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映画の話92 罪の声

 グリコ・森永事件をモチーフに、犯人グループ像を浮かび上がらせているというだけでも面白いですが、ストーリーが重厚で、哀しく、喪失感を抱きました。学生運動をベースに、日本の大きな転換点が背景に描かれている点が硬派で社会的な側面をもたらしているように思います。
 戦後の急激な経済成長のひずみへのアンチテーゼが学生運動だとしたら、その学生運動がもたらした一側面へのアンチテーゼがこの映画なのかなあと思いました、

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