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映画の話434 ワンダーウォール 劇場版

 京都大学の学生寮の建て替えをめぐっての学生と大学との対立を彷彿とさせる映画でしたが、学生たちのパッションの蓄積や思いを描いているという意味で、若さや若さゆえの切なさを描いた作品として素晴らしいと思いました。
 雑然とした大部屋に、咲きっぱなしの布団やこたつ、そして四方の壁は無造作に積まれた学術書、といった古びた寮の中の様子が、ノスタルジーや既視感を抱かせてくれて、それだけで観ていて切なくなりました。
 

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