映画の話346 エミリー•ローズ

　この話が実話に基づくというところが衝撃です。徐々に自分の周りにおかしなことが起き、自分自身がおかしくなっていく恐怖が、じわじわとゆっくり描かれていくところが怖いです。
　そして裁判の内容がまさに司法が悪魔の存在を認めたと言わざるを得ないものでした。悪魔や、悪魔祓いについて真面目に描いている映画だと思いました。そういった意味ではエンターテインメント性よりも、悪魔祓いをどう解釈するか、というところに力点が置かれている映画だと思いました。