映画の話416 サスペリア
初めて観た時は、ストーリーも、設定も、世界観も、登場人物も、表現も、全部恐怖でした。バレエ学校という端正で美しくきらびやかな世界で起きる猟奇的な殺人が、いかにも狂気の世界になっていて、観ているこちらの神経がすり減り疲弊する思いすらしました。
「ローズマリーの赤ちゃん」もそうですが、こういう、秘密に塗り固められた共同体の話は、どこかリアルさがあって怖いです。真っ赤な色や光なども、美しくもあり、どこか狂気じみていて、美しさは怖さにもつながるものだということを教えてくれた作品です。
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