👂【光のたね】ノベルセラピー作品
作 mamy
🍀朗読はこちらのリンクからお楽しみ下さい😊🍀
宇宙から光の存在が地球にやってきました。
ぼくの名前はリタリー。
ぼくの身体はとってもとっても小さくて…でも頭は身体の 3 倍もあって重たいんだ。いつもまぶしいくらい輝いていてね。左手にはピカピカ光る光りの杖を持って、にこにこ穏やか。パッパッパッと自由に瞬間移動出来るんだ。
ある日ぼくは、地球に光をいーーーっぱい広めるためにひまわりの花を手に入れたよ。ひまわりは太陽の光をお花全体でたっぷり受けてその光を根っこを通して地球に届けてくれるんだって。
地球にいっぱいひまわりを植えよう!そんな風に思ったんだ。
次にキンセンカの花を手に入れたよ。オレンジ色でふわふわモコモコのお花を手にした瞬間…何だか心がホッとして穏やかになったんだ。
キンセンカも地球いっぱい植えよう!
最後にたんぽぽを手に入れたよ。たんぽぽは長――い長――い根っこがぐんぐん地面にもぐりこんでいて地球の中心まで届いているんだって。この長い長い根っこで地球の中心にいっぱい光が届いたらいいな!
そうだ、たんぽぽもいっぱい植えてみよう!
さあ、地球に光を広めるためのお花がそろったよ!でも…まだ何か足りないなぁ…
そうだ!僕の持っている光の杖!!
この杖にピカピカの光をいっぱい集めて地球に広めたらもっともっと明るくなるんじゃないかな~
けど~今のピカピカだとまだまだ小さいや…
そう、地球に光を広めるにはもっともっと強くて輝かしい光が必要だったんだ。
うーん…どうしたらいいんだろう…
あ!太陽の光!! あのまぶしくて強い光をこの杖で拾ったらすっごくいいんじゃないかなぁ…
ぼくは、太陽に向かって光の杖をかざした。強い強い光が杖に集まってどんどん輝きが増していったよ。
だけど…ぼくが思っているほど明るくはならなかったんだ。
なんでかな~こんなに強い太陽の光なのにピカピカにならないなんて…
それからぼくは色々な光が出るところに行って光を集めたよ。月の光や街の外灯からも…
だけど全然光が集まらなくてね。
とうとうぼくは光集めを諦めたんだ。
そうだ、ひまわりとキンセンカとたんぽぽの種を地球にいっぱい植えていこう!
それからぼくは、土を耕してお花の種を植えていったんだ。
毎日毎日お水をあげてお話ししていたら…ある日芽が出たよ。
ぼくはとっても嬉しかったんだ!やったー‼ってね。
そんなある日、ぼくは気がついたんだ。
お花の芽とお話ししながらワクワクしている時に杖の光が少しずづ増えてる!って。
それからもぼくはいっぱいお話ししながら大切にお手入れしていくと沢山のお花が咲いたんだ。
お花さんたち初めまして、どうぞよろしくね。
お花さんたちを育てていくうちにとうとうピカピカの光がいっぱいになったんだ。
杖の先にまぶしいほどの光が集まったその瞬間、大きなピカピカの光は空に高く高く登り、グングングングンその光だけが高く空に登っていった。
そしてぼくがその光を見上げた瞬間、ぱーーーーんと地球に広がっていって。その光は地球を包み込み、光を必要としている人や場所のもとに沢山の種類のお花の種となって届いたんだ。
それからと言うと…地球は色とりどりのお花でいっぱいになったんだ。
人々は赤や黄色、ピンクや青、紫色とカラフルなお花を見て元気になったり、可愛いお花や珍しいお花を見つけて嬉しくなったり。
香りを胸いっぱい吸い込むことで、心が安らいだりホッとしたりしたんだよ。
そして、種を植えてお花が咲くまで育てることで生命の成長を喜び、人々は心豊かに穏やかに暮らせるようになったんだ。
ひまわりさん、おはよう! 大きく大きく育ってね。
リタリーは、たっぷりお水をあげながら今日も楽しくお花さんたちとお話ししているのでした。
おしまい
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