👂【ぼくの宝物】ノベルセラピー作品

作　ひかり

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ぼくの名前はひかる。男の子、７歳です。
 
スリムできゃしゃでハツラツとしています。
 
服は、おとうさんやおかあさんはいろんな柄物が好きだけど、ぼくはモノトーンが好き。
薄い水色のシャツに白いパンツ、いつもそんな感じのシンプルなのが好き。
そして、おとうさん、おかあさんに買ってもらった紺色のランドセルを背負って学校に行っています。
 
住んでるところは都市郊外の新興住宅地、丘のある山の手にある住宅街の中の一軒家です。
おとうさん、おかあさん、それに妹と４人で暮らしています。
 
ぼくは明るくて前向き。未来に希望をもち夢も持っています。
走るのが早くてとっても得意。
親の言うことをよく聞き、親からも期待されてるな、って思います。
でも時に、自分のやりたいことをもっとわかってほしいな、って思ったりもします。
 
親子で仲良く会話もはずみ、好きなことをさせてくれるし、ぼくがしてることを認めてくれるから、とっても嬉しい。
 
でも何かそんな中で物足りなさを覚えて、ある時急にぼくは “光（ひかり）の玉”を一人で探しにいきたくなった。
ぼくは“ひかる”って名前だから急に“光の玉”を探しにいってみたくなったんだ。
 
一人で川辺に行き、川辺の石の中に“光の玉”がないかな、って探しに行きました。
とってもわくわくしてました。
 
ところが、川辺で“光の玉”を探していると、
「そんなとこは危ないから入っちゃダメだよ」って、遠くにいたどこかのおじさんに声をかけられました。
しかたなく岸を上がり、そのおじさんに思い切って聞いてみたんです。
「“光の玉”を探してるんですけど、、、」って。
そしたら「川の向こう岸に行けば見つかるよ」って言われました。
でもそんなすべも知らないぼくは落胆しました。
「おじさんが向こう岸まで船で渡って連れてってやろう」と言ってくれました。
ぼくはその船に乗っておじさんと一緒に向こう岸に渡りました。
 
川の向こう岸を登っていくと森の茂みの中になぜか小さな小屋がありました。
ぼくはおそるおそる小屋の中に入っていきました。
 
そしたら驚いたことにそこには不思議とおとうさんとおかあさんがいたんです！
しかもぼくが探してた“光の玉”を大事そうに持っているのです！
 
「えー、どうしておとうさん、おかあさん、ここにいるの？」、
「どうしてぼくが探してた“光の玉”がここにあるの？」。
 
ぼくはビックリするやら嬉しいやらもう驚いてしまいました。
 
おとうさん、おかあさんに聞くと、
「この“光の玉”はひかるの魂だと思って
おとうさん、おかあさんが内緒で大事にしてきた宝物なんだよ。
ひかるが生まれてきた時にこの“光の玉”に出会ったんだよ。
ひかるがいつまでもピカピカに輝いてほしいと、いつまでもひかるの魂がにごらず光っててほしいと思って。
だからおまえに“ひかる”って名前をつけたんだよ。」
 
ぼくはおとうさん、おかあさんがぼくのことをそんなに大事に思っててくれたんだ、と思ったら
嬉しくなり涙が出てきました。
 
ひかるは“光の玉”を胸に抱き、おとうさんとおかあさんとハグしあいました。


おしまい