2話 不意打ちで天職にあたる

役行者の石像に出会った
約 2ヶ月前の 9/20 開業届を提出した。

やりたいことが決まってる訳ではなかったから

職業欄に　遊び人　と記入した。

今思うと、かなりふざけてるが　
ドラクエだと遊び人が賢者になる。

だから 何か になるんだと言う意味を込めて
遊び人だ。

それは願いでもあった。

ドラクエとか言い出すあたり
やっぱりふざけてると思うかもしれないが

いたって真剣に結構マジでそう決めた。

2018  夏の終わり 髪が一気に抜ける

2019 9/20  開業

2019 11/30  役行者に涙

2019 12末  コロナが広がる

2020.02.20　　31才

俺は髪が抜けたことで皆より少し早く家に籠もってていたけど

みんなもコロナで籠もることになってきた
そんなコロナ真っ只中

俺はその日も部屋にいた。

部屋には、ポツンと  絵の具  が存在していた。

絵の具

絵の具？

この絵の具は、たしか

兄が中学の頃使っていたポスターカラーの絵の具だ

なぜ

俺の部家にあるんだ？　

この日はなぜか

妙に、これはおかしい。

そう思った。

すると気がつくと

それを手に取るやいなやフタを開け

ノートの表紙に直出しし

素手でぐちゃぐちゃやり始める自分がいた

早かった、衝動的だった

そして

 これだ ! ! ! ! !   !   !     !     !       !

マジで電撃が走った
まさにそんな感じだった。

俺が 探していた のはこれだと確信した。

20才の頃、建築の専門に通っていた
でも自分のやりたいことはこれじゃないんだ
って分かった。
普通なら、うち母子家庭なのに親にあんな高い金出してもらったしとか思って
そのまま進むのかな　

でも、建築方面へは行かなかった。

それから仕事を転々として
自分がやりたいことをずっとずっとずっーと
探していた。一向に見つかる気配なんてなかった

それが、ついにいきなり不意打ちで
11年かかったが
ついに　ついに！！！！と

電撃が走った翌日即

道具を揃え絵を描き始めた。その瞬間から

俺は画家だ！死ぬまで描くと決めた。

というより決まっていたという感覚だった。

この時、雅通は
画家になったことで
過去に起きた不思議な出来事が繋がり始めていく（伏線回収を始める）とは
思ってもいなかった。

つづく…

↓3話 山の神が繋ぐもの
https://note.com/soul884886/n/n94d6719052ca