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2020/9/1「トラウマの根っこ」

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・豚肩ロースです。ちょっと前まで西友のアメリカ産豚肉が値上がりしていたので買い渋っていたのだけど、いつの間にか元の値段に戻っていた。おかえりなさい。適当に切った豚肩ロースを適当に焼いて適当な焼肉のたれに適当な豆板醤を合わせるだけで適当にバチクソに美味い料理。

料理というよりも単なる焼き方に近いけど、焼き加減とか肉の切り方とか難しいことは何も考えず本能で感じとったまま好きな物を享受することは人生において必要不可欠な要素だと思う。

ブロッコリーは強い草の味がしました。これは別に人生において必要ない。


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・仕事終わりに散歩をしてみる。普段は通らない道を通りどこに行き着くか分からない道を辿って歩いていると、とある団地に行き着いた。


・私は団地やマンションのような巨大な集合住宅が昔からどうにも苦手だ。あの一部屋毎に私が知らない人達が私の知らない生活をそれぞれの意思を、自我を持って過ごしているという事実が私にはとても恐ろしい。

自分以外の人間の事は100%理解することは出来ない。と常々思っている。夫婦だろうが家族だろうがどれだけ親密な間柄だろうがせいぜい90%程度の理解しかすることが出来ず、残りの数%は何を考えているのかよく分からないものが秘められている。見ず知らずの他人であれば、そのよく分からない部分が大半を占める。

親しい人間ですら理解しきれないというのに、さらに理解出来ない存在が数多くこの世に生活を営んでいて、それらは私の知らないところで自らの意思で行動をしていてそれは私が制御しているわけではない。という事実がどうにも私にはとても恐ろしい。

・なんだろ、蟻の巣を見ている時に感じる気味の悪さと同じようなものを団地を見ていると感じる。大型ショッピングセンターだったり都心とかに行って大勢の人間を見ても特にこんな感情にはならないから人がいる事じゃなくて、大勢の人間が生活している事が伝わるような建造物に恐怖を抱いているんだろうか。それとも大勢の人間が1つの建物で共通のルールに沿って生活している事が恐ろしく思えてしまうのだろうか。


・何を言っているのか自分でも分からなくなってきたな。書いている内に思い出して来たんだけど子供の頃に見た「仄暗い水の底から」ってマンションを舞台にした映画がトラウマになっているのかもしれない。あの映画を見てから古い団地やマンションが怖くて怖くて仕方が無かった時期があった。

・ああ、なんかこれが根本っぽいかもしれない。何だかそんな気がしてきた。「仄暗い水の底から」が根っこになって色々枝葉が付いて現在ややこしいトラウマとして成長したのだろうか。そう思うと団地やマンションがあんまり怖くなくなってきたな。人間は複雑なようで単純な生き物なんだと分からされてしまった。

取り敢えず屋上に貯水槽が無い建物なら恐怖を感じずに済みそうだ。


お金を捨てるためのドブです。 ドブに捨てるよりも時間はかかりませんので是非。