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2020/02/02 「偽物のロバートデニーロの偽物」

※映画「アンタッチャブル」についてのネタバレがあるのでご注意ください。


・「アンタッチャブル」という映画を見る。ギャングを題材とした映画。位の情報しかない状態で見たので、主人公がギャングではなく、ギャングを追う側の捜査官が主人公だったので驚き。ギャング映画にしてはドロドロと死に塗れることも無く、割と勧善懲悪な娯楽色が強いギャング映画だった。

・冒頭の散髪屋のおやじも死ななかったし、ストーンも死ななかったし、主人公の家族も死ななかった。主人公の家族に関しては、逃げた先での暮らしっぷりがのんびり過ぎて、最後にどんでん返しされるのではないかと不安に思っていたが、のんびりして終わった。のんびりすることはいいことです。
ウォレスは直ぐに死ぬような立ち回りだけど、何だかんだ最後まで生き残るタイプかと思ったら直ぐに死んだ。調子に乗ると死んでしまうのは世の常である。

・ギャング達が円卓で食事するシーンで、カポネが急にバッドを持ち出した時は、その後起こるであろう出来事が読めたので、死の椅子取りゲームを楽しむ腐った性格の金持ちの気分になってしまった。カイジとかに出てくるタイプの金持ち。

・終盤の駅での銃撃戦は思わず息を呑んでしまった。乳母車が階段から滑り落ちていく様は主人公達の行く末のメタファーなのでは!?などと思っていたが、そのようなことはなかった。邪推も程々にしなければ。

・ストーンが乳母車を片手で押さえながら、もう片方の手でカポネの手下に銃の照準を合わせるところはカッコよすぎて、乙女になっちゃったわね。渋すぎ。

・アンディガルシアやショーンコネリーやら兎に角カッコいいおっさんばかりが登場する。見ているこちらがおっさんずラブである。

・ロバートデニーロのアルカポネの逸話は数々聞いていたけど(前髪を抜いた、体重はそのままで顔だけ太らせた)、実際にその姿を見るのは初めてだった。冒頭にカポネが出てきた時、どーよのテルそっくりだったので思わず笑ってしまった。

・私の中のロバートデニーロはどーよのテルのものまねしか情報がなかった。これまではロバートデニーロはテルだったのに本物のロバートデニーロが目の前に現れてしまった。脳内ではテルがロバートデニーロになっているので、眼前の本物のロバートデニーロが本物のロバートデニーロではなく、偽物のロバートデニーロの偽物だと認識してしまったようで、一瞬、脳がバグってしまった。


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・アンタッチャブルを見ると案外似ているんだな。と思えるのでテルのファンにもおすすめの映画である。

お金を捨てるためのドブです。 ドブに捨てるよりも時間はかかりませんので是非。