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身体には思考と違う声がある〜喜びは思考ではなくて身体から

身体感覚からのアプローチで生きづらさを卒業し強みで働く、HSPのための自律神経ケア×強みプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

身体から喜びがあふれてくる感覚、これをシェアできないかなと思って
今日はこの記事を書いています。

いわゆる記事や番組などは、言葉でもって社会に対面していくもので、感情的のエネルギー、体感的なものをなかなか伝えにくいですよね。
言葉だけの世界のなか、言葉だけの日常の中にいる現代人が大多数かもしれません。

けれども、そういう個と。プログラムで皆様と話をしたり、セッションの中で感覚を深めていくなかで「感覚と自分が仲良くなる」ということができると、
「自分を大切にするということがわかった」とおっしゃる人が多い。
身体とのつながり感覚が、自分を愛するという感覚に直結していると実感しています。


身体とのつながりってなんだ?

プログラムに参加された方が以前このようなことをおっしゃっていました。

美味しいもの食べに行ったり、ワンピース、アクセサリー、欲しかったものを買えたり、海外旅行にいつでも行けたりっていうことを普通喜びと言うけど、
(物質的には)何にもない時でも喜びっていうのはあるんですね

それはどういう感じですか?もうちょっと言葉にできますか?と聞くと

「ん〜難しいけど、身体がひたひたと満足の湖に浸ってる感じ。」
と言いました。

ひたひた。

この言葉にその方の体感のヒントがあります。


オノマトペの言葉のススメ

日本には古来からオノマトペの言葉、というのがあります。

オノマトペとは擬音語と擬態語の総称です。

ザーザー、サクサク、ドンドン、わくわく、ぴかぴか
ズキズキ、コロコロ、ペラペラ、すらすら などなど

上記の言葉を読むと
何かしらの体感がありませんか?

実は日本語はオノマトペがとても多いそうです。
英語のオノマトペは300語程度ですが、日本語はその10倍の約3000個以上ものオノマトペがあるといわれています。

「喜びを持って生きよう」とか

「幸せに生きよう」とか

「自分のことを愛しましょう」って言われても

実際どうすればいいかが、わからないってことありませんか?


ん?喜び?・・・・を持って生きてるよ?別に…

昨日も美味しいもの食べたし、
今日だって友達と飲みに行くし、
推し活やってるしさ。。。

みたいな小さな言葉が頭のなかに湧く方が実際多いと思うんです。

もちろんそれは、押しも押されもせぬ「喜び」であり「幸せ」ですよね。

でも人生の転機に迷いを感じるとき、
もやもやしたことが頭のなかから離れなくて
「小さな幸せは見つけられているけれど
モヤの中から脱した感はないの」という方はいらっしゃいませんか?

こういうときには
オノマトペの言葉で暮らしてみるといいですよ!
簡単に体感にアクセスしますから。

今日のご自身の体調は?感情は?と聞かれて
どのオノマトペを選びますか?

キュン
ズキズキ
わくわく
キュンキュン
とぼとぼ
サクサク
どどどど
ふわふわ
もこもこ
ぽかぽか
プルプル
しぶしぶ
にこにこ
にゅるにゅる
ぴょんぴょん
ドキドキ
ひらひら
ツルツル
きらきら
さらさら
しとしと
そろそろ
ゆらりゆらり
うるうる
むちむち
もちもち
きゃーきゃー
ぎゃーぎゃー
ざらざら
ごつごつ
くるくる
うるうる
ひえびえ

いかがでしょうか?

とくに感覚系のHSPさんは体感のセンスがある方が多いので
「今日の気分は’むちむち’です」など
独特で体感の強い表現を使う方もいらっしゃいます。


また、HSP洞察系さんはどちらかというと体感よりは
分析的・左脳的な方が多く
生きる目的や人生の目標などにセンサーが高い方が多いので
文脈に合った真っ当なオノマトペを使われる方が多いですが、
よかったら
文脈を無視して
ご自身の体感に最も合うオノマトペを探してみてください。


身体からバイタルエネルギーから出てくるのが喜び

身体の「感覚」にアクセスできるようになると
ぶわっと湧いてくるエネルギー感、生きている感、
そこまで興奮する感じでなくてもひたひたと満たされる感、
身体のどこかが脈々と巡る感、
(・・・言葉で体感を表すのはほんとうに難しいですね。笑)

そういうものが感じられるときがあると思います。


わたしはTRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)というボディーワークをご提供しているのですが、
身体のどこに安心があって、
身体のどこに不安があるのかが
感覚的にわかってくると
クライアントさんはある日突然、
ぶわっと肺機能があがって
「喜びって感覚!!!これですね!これです!!!」なんて
叫ばれるのです。


自分の体に意識を向けること自体を、
現代人の私たちは習っていないです。

教育の中では
いつも頑張るように
いつも手を上げて積極的に何かに参加するように
いつも親切に人に接するように
という教えが徹底されています。

「今日はどんな感じ?調子いい?調子いまいち?」と聞かれることが
あったでしょうか?
無言のなかに
『いつも子どもは「調子よくて天真爛漫」であるべきという大人の潜在意識を感じ取って、そのリクエストに答えていたことに今気づきました』
という言葉もよくお聞きします。
「ほら元気に挨拶して友達のところへ行ってごらん」と押し出すお母さんの手に向けて
「今、そういう気分じゃないんだよ」と境界を示すことができたHSPの話は
ほとんど聞いたことがありません。
かく言うわたしとて
いつも泣きべそをかいている弟の手をつなぎ、
遅れそうになった学校の門まで小走りしてきて
心臓は破裂しそうにドキドキしているのに、
そんなことをおくびにも出さず
「先生、おはようございます!」などと
満面の笑み(大人が好きそうな態度)を演じていました。

今思えば、イタイです。
あのときわたしは、身体の反応としては、本当は泣き出したかったんです。


人間が行動に至る本当の順番〜モチベーションは身体反応からのボトムアップ

人間のモチベーションは身体から(もっというと臓器の状態が脳へと迷走神経によってフィードバックされたことにより)湧いてきます。

「今試験勉強やるべきだから」という理由を
頭で考えて、モチベーションが湧く人っているでしょうか?

なんかワクワク
なんかドキドキ
なんかきゅんきゅん

からエネルギーが湧いてきたから、これにチャレンジしてみよう。
という順番でモチベーションが湧くのであって
これはチャレンジしなさいって先に言われたからチャレンジするっていうのはトップダウンエネルギーで、ボトムアップとはちょっと違うのがおわかりいただけるでしょうか。

HSCの不登校の子供たちが違和感を感じているのも多くはこの点なんじゃないかとたくさんの子の話を聞いてきて思ったりします。
学校では理想の小学生像とか
理想の中学生像っていうのを
大人の概念によって先に持ってこられるから、
もう違和感がたまらないんだと思うんですよね。

学校の先生方が悪いという意味ではなくて
大人全員がやってることだと思うんです。


HSCの子供たちは、すごく自分のエネルギーにも敏感です。
以前、僕は自分のルールで生きたいんだって言う小5の子と出会ったことがあります。

なんてホントのこと言うんだ!

って感動しました。


大人もそうですよね。
本当は会社のルールとか、上司のルールとか、チームのルール組織のルール、そういうトップダウンだらけの人生を生きることもあります。
組織は、今期の売上目標いくら、社会に対するミッションを持ち
それを大人数で共有して、
だから僕たちはこの仕事をしていますと共有してから始める。
ここにはトップダウンの組織や
トップダウンのルール下で働く人員が必要です。
計画してみんなが納得してやるからこそ
売り上げを継続的にたてることができ
それがメンバーの報酬にもつながります。
ここでひとりひとりがボトムアップの体調や欲求を訴えすぎると
組織は成り立たなくなります。


今お伝えしたいのは
そういうトップダウンの要素が必要な「組織」に属するためには
自分のボトムアップの体調の波もきちんと感じてそれを扱っていくことを
スキルとして持つ必要があるのではないか、ということです。

それが全くないと
ある日、人は突然、前触れなしに倒れます。


神経の発達論的にお伝えすると


頭の判断で強調する現場が悪いことであるというのではなく
トップダウンに同調していくためには

幼少期にボトムアップの時代を思い切り過ごして
身体感覚とつながっている時代を生きた経験があることによって
トップダウンの世界でも機能できる、
耐性領域の幅を身につけることができます


ここまで読んで自分には思い切り自分の身体の欲求にしたがって生きた時代などないかも!と青くなった方がいたらすみません。
でもその必要はありません。

重要なのは
大人になってからでも
身体とつながる「感覚分野」を強化していくことは
できるということです。

体調のこともそうですし、
感情的なものも多分に身体の状態から生まれますので
(交感神経優位のときに、ゆったりまったり落ち着いた声でしゃべることはできないのです)
それをモニタリングできる能力を磨く、という意味です。


ボトムアップで自分が自分の体から湧き上がってくるような喜びとか、楽しみとか、または怒りとか、イライラとか
それらの情動に蓋をし続けると、人間って不調を起こしてくるんだなと実感します。

現代において、人間はあまりにも心と体が離れちゃってると思うんです。
そしてどちらかというとこのボディーの意思をふさぎ込む封じ込める仕組みが「ライトな解離」ですが、これは社会構造上そうなりやすくなっているのだと思います。


以前、20代の若い方とボディワークやってるときに、体の声を聞く流れになったんですね。
そのときに彼女は

「子宮の声が上がってきて、子宮が今こう言ってる」って、言ったんです。

私のこと初めて見てくれたね」って。

それ邪魔にしてきたでしょ。不都合として扱ってきたでしょ。」ていう、子宮さんの怒りがそこにありました。

身体とつながることをやっていくと、今よりも身体が健やかでいられる時が増えていきます。

↑ トラウマは身体に刻まれている、マインドとしてだけ扱っているのでは足りない、身体の声を聞け、ということを示した世界的名著。日本には2012年くらいに紹介されたと思います。

身体は本当に複雑な「芸術的な」バランスをもって成立しています。
アタマの声だけではなくて
身体の声をもつなげることで
わたしたちはバランスを持って
健康に人生を生きていくことができます。
そして喜びの声を身体さんから拾い上げていくことができたら
わたしたちは今よりもっと
健康に、人生の方向を間違えず、
楽しみや幸福感とともに
イキイキと暮らせるのではないでしょうか。

ええ、100年〜110年を超える人生を。
(今あなたは何歳ですか?)

今日もうパッションで書かせていただきました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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皆川のセッションの枠に上限があるため、卒業生が出たときにのみ
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心地よく、自分らしく、疲れすぎずにはたらく。
HSPのための自律神経ケア × 強みプログラム

【知識】と【体感】の両輪による学びで
HSPとしての資質を強みにして生きる人生に
シフトチェンジしましょう。

そういう個と。は月1回のグループセッション(曜日時間固定)と
自分のペースで進める動画や音声、文章コンテンツで構成される
6か月間のオンラインプログラムです。

いくら「その行動をかえろ」と言われても
身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。
毎日を「気楽に」「安心して」「丁寧に」楽しめる自分でいるための秘訣が
このプログラムにはつまっています。


これまでの「そういう個と。」プログラム修了生の声

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