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圃場の土質について

こんにちは。
木たちも大きくなってきて、結実1年目となり、収穫が楽しみな今年度です。

今回は、圃場の土質について説明をしていこうと思います。
沖縄の糸満にある圃場は、近年盛り上がっている沖縄コーヒーの中でも、異質かもしれません。

土の種類

沖縄には、主に3種類の土があります。

1つ目は、赤土
酸性土壌で、果樹に最適とされている土。
北部のほとんどはこの土。

2つ目は、灰色土(ジャーガル)
アルカリ性土壌で、ミネラルを含み野菜に適している。
主に南部にある。
粘土質のため土壌改良しながら栽培していくのが良い。

ジャーガル

3つ目は、茶色土(マージ)
アルカリ性土壌でミネラル分多く野菜に適している。
主に南部にある。
水はけがよい。

マージ

赤土が近くになかったので、写真を撮れませんでした。
文通り赤色でオレンジや朱色のようにも見えます。
色ですぐ理解できるので、興味ある方はぜひ覚えると面白いです。

創意濃杯の圃場の土

僕が世話しているコーヒーたちの土壌はどれかというと
灰色と茶色のブレンド
になります。

そして、ブレンドの割合が場所によってバラバラで、
ここは水はけが良いのに、隣は悪い、
みたいな環境なので、その影響で
木の育ち具合もばらつきがあるように見えます。

傾向としては、
粘土質の土が多いと、根張りが難しいので、木も小さく、葉も小さい
茶色の土が多いと、根張りが良く、木も大きく、葉も大きい

ように見えます。

どちらの土もアルカリ性なので、酸性土壌が良いとされるコーヒーは"適していない"と言われますが、発芽から3年目の今年に花を咲かせ、実を付けました。

もしかしたら、これからの成育具合に影響が出るかもしれないので、しっかりと世話して観察していきます。

1週間前

土壌を理解することは、作物を育てる上ではとても大事なことですが、実際のところ植えてみないとどんな姿形をしてくれるかわからないです。

なので、作物が育つ姿を見ながら、その都度に適した世話をしていく、という、変化を感じる"観察"が育てる側に求められるように思います。

葉の変色、葉の大きさ、幹の状態、土の状態、風の流れ方など、いろんな部分の変化を見つけて、その変化を見つける楽しさもあるので、飽きません。

北部で作られるコーヒーが多い中、南部の土壌でどんなコーヒーになるか楽しみです。

ではまた〜

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