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「9気圧」になって変化した事が10個もありました。

こんにちは、

新しいアップグレードアイテム「resurgence」を取り付けてから、どのくらいの圧力で抽出しているのかがわかるようになり、今では、「9気圧」を楽しんでいます。

以前書いた記事では、「レバーから感じる力の変化」について感覚的にとらえた事を書きました。

今回は、具体的に「どこが変化しているのか」、について現時点でのまとめとして書いていこうと思います。

浅煎りが美味しく抽出できるようになった

 今までは、ROKで浅煎りを抽出するのが難しく、避けてきました。
抽出時の気圧がわかるようになり、試しに9気圧を掛けてみると、普通に美味しいエスプレッソが出来ちゃったのです。
香りもコクもアロマも、ちゃんと美味しく感じるのです。
お店で飲む浅煎りのエスプレッソも、大半がイマイチだったのですが、自分で抽出して初めて、焙煎ではなく抽出技術に難があった事を知りました。
それからは、「どんな珈琲豆でも美味しく抽出してやる」状態です。笑
そのくらい、エスプレッソが楽しくなりました。

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クレマのきめ細かさがより美しくなった

 これ、本当美しいんですよ。
上の写真のもそうでして、クレマに見惚れながら、香りもプンプンしてるので、時々、飲むの忘れて、クンクンしている時があります。笑
こういうことは、これまでのエスプレッソではあまりなかったことです。
写真は、台湾産のナチュラル精製の浅煎りのエスプレッソなんですが、ファンタグレープみたいな香りに、しばらく嗅いでました。笑

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アロマをより感じられるようになった

 アロマは、飲み込んだあとの余韻に感じるような香りの事で、鼻から抜け出る香りとかがより濃厚になって、ちょっと現実逃避します。笑
うま〜〜〜〜なにこれ〜〜〜〜うま〜〜〜〜( ´∀`)
の繰り返しです。
より抽出できる成分量が増えました。

使う豆の量が少し増えた

 これまでは、「15g」が基本的な量だったのが
「16g」
になりました。
なぜかというと、「抽出が早く終わってしまうようになったから」、です。
バスケットから滲み出る様子をみてると、白くなるのが早くなったので、少し量を増やして抽出する事にしました。

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挽き目がより細かくなった

今までの挽き目だと少しサラッと出るようになったので、平均的にメモリ1つ細かくするようになりました。

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より腕に負担が掛かるようになった

これは当然のことなのですが、今までは「フン!」と息巻いてレバーを握っっていました。
そして今、9気圧を目指そうとしたら「フン!フン!」と2段階の踏ん張りが必要になり、3気圧の差を痛感しています。
5、6回、連続で抽出していると腕、胸、肩まわりが張ってきます。

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気圧をコントロールできるようになった

 最近は、「9気圧を掛けることを意識する」から「どんな風に9気圧まで持っていこうか」、などを考えるようになりました。
その検証はこれからなので、お楽しみにしていてください。

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焙煎によるガスの影響度がわかるようになった

 前のモデルでも感じていたのですが、やはり「9気圧」という数字を実感しながらレバーを握っていると、よりはっきりわかるようになりました。
「熱風、半熱風、直火」、「浅煎り、中煎り、深煎り」、「ガスの量」、主にこのポイントを意識しながら、「いつ頃に飲むのがベストなのか?」、レバーから伝わる「反発力」から考えていく事ができます。

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ロブスタ種もより美味しくなった

 これは嬉しい変化です。
焙煎も気をつけなくてはいけないのですが、最後の抽出で結果が良くなる事は嬉しいです。
どんな変化が起きたのかというと、上品に、質感や香りが引出されるようになりました。

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なぜ9気圧なのかをより深く考える事ができるようになった

 エスプレッソは9気圧で抽出したものである。
とよく言われていますが、実際に9気圧で抽出すると改めて、この気圧で抽出する事を定義付けた人すごい、と思いました。
「9気圧、毎秒1ml、1杯25ml」
この基本をしっかり理解する事の大事さを強く感じます。
上の基本の抽出をするために、「どのような調整をしていくか」、これだけでも奥が深くなりすぎる世界だったりします。
9気圧を知ってからが初めてエスプレッソの入り口に立ったような気がしました。
美味しいエスプレッソを作れる世界の大きさを、レバー握りながら、まだまだ走っていきたいと思います。

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僕が手動で抽出している時に1番思っている事は、
「同じ1杯は作れない」
という事です。

 珈琲は農作物だという事。
1粒1粒がいろいろな工程を経て、手から手へと繋がってきている事を考えると、「同じ珈琲」を手にしている事はあり得ないのです。
届けるべき相手にしっかりと届ける事。
そして、誰もが口にして、体から喜んでもらえる1杯を提供できているかどうかが、僕の考えにあります。
あまり強くは言いたくはないですが、「あなたが今から口にする1杯はもう2度と飲めないですよ」、そんな事を思ったりしています。

そして最近ふと思う事があります。

「ROK PRESSOで提供できる肉体を維持できるのは何歳までなのか」と。

もう出来ない、と思えるまではROKしていく予定ですので、まだまだこれからもよろしくお願いします!

LET'S ROK!

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