「お前には無理だ」という呪いの言葉。
思えばいままで、色々な人から色々な言葉を浴びせられてきた。
特に20代前半までは。
でも、その呪いの言葉で私は生きているのかもしれない。
親戚には「いるのかいないのかわからない子」と言われ、学生の頃は「キモい」「ブス」など容姿のことを言われ、社会人になれば、上司に「仕事もできない、客との呑みにも行かない、お前は何ができるんだ?」と言われるし、学生の頃に付き合っていた元彼には「俺の方が料理うまいよね」と、ろくに料理なんかしないくせに言われた。また別の元彼には「脚太いから出すな」と指摘された。
褒められた言葉もあったんだろうけど、思い出せないくらいには、ずっとその言葉たちが呪いのように今でも頭の中で渦を巻いている。自己肯定感もあったもんじゃない。
他にも言われた言葉はたくさんあるけれど、その中でも1番脳裏に焼き付いている言葉は
「絵はお前には無理だよ」
元彼から言われた言葉だ。
容姿も仕事もほとんどダメな私が、たった1つだけ取り柄をあげるなら「絵を描く」ことしかなかった。
それが言葉一つで一瞬でなくなった。
「そっかぁ」と私の口から言葉がでたと同時に、本当に何もできない人間なんだとおもった。もう涙すらでなかった。
言葉の力は偉大だよね。
言葉一つで人を傷つけたり、殺すことだってできるもの。
あなたが軽く言ったと思った言葉でも、相手には呪いのように付き纏うかもしれない。
「そんなこといちいち気にしてたら、この先やっていけないよ」って言葉も聞こえてきそう。
うるさいな。まぁ、でも、そうかもね。
考えなしで発せられた言葉たちがこんなに飛び交ってるもんね。
それはやってけないわ。
それに対して考えようとも直そうともしないんだもの。一つの娯楽かなんかか?
受け流すほどの力もないし、いい返せるような自信もない、受け入れるしかない。
私のコップは満杯です。
でも、呪いの言葉って原動力にもなると思う。
だって
なんでお前にそんな事言われなきゃいけないの?
もっと言えば、
お前偉そうに人のこと指摘してるけど、え?お前は??ご立派なの??
って思わない?私だけ?
考えなしに呪いの言葉は浴びせてくるやつが、人間できてます。自分、偉いです。って片腹痛いわ。
でもその言葉たちにメンタルをボロボロにされたのは事実。だからむかついた。だから原動力にした。
「キモい」だの容姿を色々言われたから、綺麗になろうと努力して、相手はお世辞かもしれないけれど、人に褒められるくらいにはなった。
「脚が太い」って言われたから、ストレッチなどをして当時よりも足が細くなった。
「仕事ができない奴」と言われたから、めちゃくちゃに頑張って仕事して、人事査定で一位を獲った。
料理のマウントしてきたから、頑張って料理覚えて、レシピ見て料理作って、人に出せれるくらいにはなった。
「絵はお前には無理だよ」と言われたから、描き続けた。そうしたら、そんな私に絵を依頼してくれる人達が現れた。
人に自慢できるような功績は私は持っていないけれど、呪いの言葉を浴びせてきたやつらには言える。
お前に言われる筋合いはない。と
そして、ありがとう。
呪いの言葉がなかったら、今の私は存在しなかった。
呪いの言葉のお陰で、人に言い返せる程強くもなれたし、自己肯定感もあがった。
呪いの言葉は、私にとって原動力にもなる魔法の言葉。
今、私がいえることは、
同じことで悩んで落ち込んでいる方がいたら、元気になってほしい。
何も考えていない奴らの言葉で落ち込んでいる時間がもったいないから。
落ち込むくらいなら、その言葉を利用したらいい。
また、その人は貴方の人生にとって重要度はどれくらいなのかを考えてもいいかもしれない。
賛否両論もあるとおもうけど、最終的にはあなた次第だから。
誹謗中傷が絶えない現代だけど、優しい言葉で溢れる世界になってほしいと願うよ。
言葉一つで人を傷つけたり、殺すこともできるけど、
言葉一つで人を喜ばせたり、救うこともできる
私は後者の言葉を使える人でありたい、
そして、言葉にはきをつけようとおもう。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?