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批評と書き物

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社会のこと、難民問題、環境問題、児童文学などの書き物です。
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富士山に寄せる心象風景

富士山に寄せる心象風景

富士山に2014年の大雪の日に来て、2週間街から出ることができませんでした。
どうしようもなく、ある一家に長く滞在させてもらい、町の人、移住者の人と交流したことを今でもよく覚えています。雪の中をスーパーまで買い物に行き、パスタを買って帰り、ペペロンチーノを作ったりしていました。そのせいで、ペペロンチーノという、長いあだ名をもらい、これはその後も思い出されたように使われます。

そのときに、過ごし

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境界を越えて共に生きれる時代を

境界を越えて共に生きれる時代を

NPO法人Welgeeの渡部カンコロンゴ清花さんの講演会、また渡部さんのご両親が営まれている、子供達の居場所づくりのNPO法人ゆめ・まち・ねっとに遊びに行く機会がありました。Welgeeは日本にやってきた難民の人たちの就労に、伴走することを中核として事業を行っているNPOです。自分が滞在する間に二回講演会があり「人権」と「人と人との境界を溶かす」という2つのテーマで語られました。

人権につい

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オーストラリアの森林火災について

オーストラリアの森林火災について

私がタスマニアにワーキングホリデーに行っていた、2016年2月にも、オーストラリアのタスマニア島で火災が起きていました。島の中心部の保護区の森を焼くものであり、氷河期以降大規模な火災に見舞われたことのなかった森林が、焼失し、またそれは地球温暖化にも原因はあるのではないかと地域誌は報じていました。 (Mercury : The Voice of Tasmania, 18, January, 2016

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子供の自然体験と教育と資本主義

子供の自然体験と教育と資本主義

友人の子供たちに、里山のツアーを行った後に、友人から(子供達のお母さん)お金を受け取りました。それを子供たちが見た際「なんでまっつんは、お金を受け取ってるの?」と聞きました。いままで、お金のやり取りがない中で遊んでいたり、ボランティアしていたからでしょう。うまく答えられなかったんですが、この疑問って大事だなって思います。

ここからはまっつんの仕事になるから、しっかりお金を払おうという友人の気持ち

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