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デザインの戦略、ハビットの原則、キーエレメントの原則ーパーマカルチャーのプリンシプル

パーマカルチャーのデザインをする前のプロセス、エシックス、コンテキスト、ハビット、エレメントについて自分の中でだんだんと整理ができてきて、コンセプトが作られてきたら、自分自身の想像力の外に出るために、戦略と原則が必要になります。 また、このデザインというのも、自分自身のハビット、日々の生活習慣や考え方の変化のデザインも含みます。コンポストシステムを作ると、コンポストを使うように自分自身の時間を見直し、台所のごみの分別の仕方も変化してゆきます。 そのため「デザインの戦略」と

    • VUCA時代に至るまでの自然保護の文脈と、パーマカルチャーの現在の価値

      パーマカルチャー流行ったの10年ぐらい前?という話は、よく聞きますが少し、大雑把な日本と世界の環境に関わる動きもはさみながら、素描してみたいと思います。 パーマカルチャーの前段の1970年前後、戦後の近代化学工業の台頭に伴って、日本では水俣の「苦海浄土」レイチェル・カーソンの「沈黙の春」が発表されます。またパーマカルチャーのコンセプトにも影響を与えた福岡正信の「藁一本の革命」英語ではone strow revolutionが、1978年に英訳されます。このほかに、地勢の集水

      • 『有機農と自然農とパーマカルチャー何を学べばいい?』インテンシブファーミング、ナチュラルファーミング、ガーデンファーミングと「パーマカルチャー“持続可能な暮らしや社会を作るデザインシステム”」の違いとそれぞれの乗りこなし方。

        自分にパーマカルチャーの世界のことを伝えてくれた飛騨の一人の先輩で「やさいくん」という名まえで活動していた人(今は、養蚕に携わっています。)の言葉で核心をついていた言葉があります。「自然は、それ自体で土壌を豊かにしていって、その時間の流れに人間が合わせてあげるのが自然農で、その時間を人間が働きかけて加速してあげるのが有機農」という風に彼は語っていました。 この言葉は、かなり核心をついていて、例えばあなたが野菜を売って生計を立てている農家さんであったとしたら、自然農の時間で生

        • サスティナビリティという「ペット」と共に生きられるか

          私たちの暮らしは、いわば農村で自給農をしていたときから、いろいろな「私たちと共に生きてきた存在」から自由になってきた。食べるためには、生き物と共に生きてこなければならなかった。 植物は、私たちに主食を木の実や穀物といった形で食べ物と燃料、また住居を供給してくれていたし、動物や昆虫は、食料や衣類を提供してくれていた。また、何より、こういった暮らしを一人で行うことはできず、規模の力、協働の力や分業の力があることによって、コミュティや地縁の組織と共に生きることとなった。 現代の

        デザインの戦略、ハビットの原則、キーエレメントの原則ーパーマカルチャーのプリンシプル

        • VUCA時代に至るまでの自然保護の文脈と、パーマカルチャーの現在の価値

        • 『有機農と自然農とパーマカルチャー何を学べばいい?』インテンシブファーミング、ナチュラルファーミング、ガーデンファーミングと「パーマカルチャー“持続可能な暮らしや社会を作るデザインシステム”」の違いとそれぞれの乗りこなし方。

        • サスティナビリティという「ペット」と共に生きられるか

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          パーマカルチャー‐ハビット、コンテキスト、エシックス、エレメント、デザイン

          パーマカルチャー‐ハビット、コンテキスト、エシックス、エレメント、デザイン パーマカルチャーのワークショップを行う上であまり注目されていないにもかかわらず、非常に重要な点を書いておきたいとおもいました。特に、モノベースのワークショップを開催するようになってから、期待されることとの間でギャップがあることを常に感じてきました。 「モノをつくる」以前にするべきことが、特に多くあり、この5つの要素への理解が、重要だと感じます。 コンテキスト(気候、歴史、文化、生活習慣、社会課題

          パーマカルチャー‐ハビット、コンテキスト、エシックス、エレメント、デザイン

          水系のデザイン

          2019年から活動を始めてきて、これまでは、ボックスガーデン、コンポストについて書いてきたが、最近は池や雨水利用などを、プロジェクトで行う事が多かったので、水のデザインについて書いてみたい。 パーマカルチャーのワークショップを行っている中で、重要なことの一つだと思っているのが、「モノベース」での発信から入ると、案外その場所や、暮らしの実践に適していない事がある、という事だった。 水に関して言えば、特に日本は、水に困らない国であるという事が言える。自分の静岡の田舎の実家も使

          水系のデザイン

          私たちの暮らしが変わること-宮沢賢治『農民芸術論』の眼差しから

          前回のパーマカルチャーってなんだの続きで、今回は、私たちの暮らしが変わることについて、書きたいと思います。 基本的に、私たちの暮らしは忙しいというのは、皆さん共感されるところだと思いますが、特にその中で「感じること」ができる隙間が少なくなっているかなと思います。暮らしの中のことが、理性に重んじて物事が動いていて、SNSで拡散される情報も正否、賞罰、損得のいわば理性に寄ったものが多いかなと思います。 大きなことが起きた時に、日々の事に押し流されず、目の前のことをいったん受け

          私たちの暮らしが変わること-宮沢賢治『農民芸術論』の眼差しから

          パーマカルチャーってなんだ

          パーマカルチャーってなんだ 今回は、「私たちの暮らしを一つ一つ再考すること」という形で語ってみたいと思います。私たちの暮らしは、すでにわりとスマホのクリックやスイッチ、蛇口をひねる、バーコードを読ませて購入することぐらいまで、暮らすことそれ自体のハードルが下がっています。それは「消費行動」という風に呼ばれ、自分たちの暮らしのニーズに必要なものを手に入れるプロセスは、代わりに誰かがやってくれて、極力最小化されています。 基本的に、私たちには時間がありません。ものすごくたくさ

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          【里山カモシカサポーター募集】

          ※今年度、目標残り33組.5月12日 ◎里山とカモシカのあらまし 4年前に、大叔母さんが遺してから、誰に頼まれずとも、ずっと手入れを続けていたみかん山。周りは、ご近所のおばあちゃんがいなくなっていくたびに、山ごと放棄され、周囲は昨年の大雨で崩れ始めています。 そんな中で、みかんの木が生き残れるような形で、果樹にとっては邪魔になるススキも土壌を止めてくれるように残しながら、手入れを続けてきました。たまたまその結果として、ウサギやタヌキまたカモシカもススキの下に寝たりと気に入っ

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          【里山カモシカサポーター募集】

          私たちが意味があるなと思うものはやはり意味があって、大事だなって思うものはやはり大事であるという話。

          ニーズ・価値・真理 神様とか、伝統文化とかが人々の行動の良し悪しを決めなくなった近代(もちろん、それを盾に共同体内の不平等を正当化していたし、その名残はあちこちにいるが)どうやって、これが価値のあること、意味のあることで、何を根拠として倫理を作ったらいいのかっていうのがめっちゃ難しいなと。 いろんな価値が相対化されつつも、科学と貨幣を通じて構成されている社会だけあっても、それらは私たちの人生の意味や倫理を決めてくれるどころか、それが目的になってしまうと弊害がいろいろと出る

          私たちが意味があるなと思うものはやはり意味があって、大事だなって思うものはやはり大事であるという話。

          私たちの時代の宿題と、私たちと共に生きてきた自然

          身近で遊べる自然がなくなってきた???草原や里山や田んぼ、身近な気軽に遊べる自然が減ってきたように感じる。子供のころは、近くの川にスジエビを取りに行って、家の水槽に入れて、それがふわふわと水の中を泳ぐのを飽きもせずにずっとみていて、山に散歩にいって、祖母と茶の実やシイの実を取りにいったり、滝のそばにサワガニを探しに行ったりした原体験がある世代と地方で育ちました。 友人と話していても、自分と違った遊び方をしていた友人も多い。田んぼのゲンゴロウがとか、ホウネンエビをとったこと、

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          私たちの時代の宿題と、私たちと共に生きてきた自然

          自然と文化を超えるまなざしを

          僕たちの自然の原体験は、例えば里山でミカンが沢山あり、サワガニがいて、大きな川に行けばスジエビ、カジカ、テナガエビがいて、それらを取ってきて、家の水槽に入れて、買ってその前で寝そべってずっとエビの何本もある足が順番に水を書いてユラユラと水の中を移動しているのを見るような子供時代が、確かにあったように思う。庭でダンゴムシや、カナヘビ、アゲハチョウがいて、どんぐりを拾ってきてという、仕事としてプログラムを書く身となってみれば、なんてことのない体験ばかりだ。自然というのは、そういう

          自然と文化を超えるまなざしを

          自然と人とが共に生きる世界を‐近代のめぐみと呪いを超える人間の想像力を‐

          パーマカルチャーのそもそもの始まりは、1970年代にビル・モリソンと、デイビッド・ホルムグレンの2人によって体系化された考え方です。 初期のアイディアとしては、当時発展してゆくさなかであった、西洋ていなシステム思考の考え方、そして東洋的な福岡正伸の自然農法、特に「自然と対立するのではなく、共に働くのだ」というコンセプトに強く影響を受けていました。 当時の文脈としては、まだレイチェルカーソンの「沈黙の春」が出版されて10年というところで、SDGsやグレタさんのスピーチが、2

          自然と人とが共に生きる世界を‐近代のめぐみと呪いを超える人間の想像力を‐

          パーマカルチャーと、変化する世界

          変わることに対しての感覚は、日本では特に、「一期一会」や「生生流転」など、人と自然は変わり続けるものという感覚が、茶道、華道をはじめ、文化やの中に社会化されていたのだと思います。 しかし、いま身の回りに溢れる概念や言葉、デザインは、正しい、正しくない、間違っている、間違っていないという概念が幅をきかせ、まるで世界や言葉が流れ移り行くものだという世界ではない文化に社会化されています。 流れゆく、変わりゆくものは、空間や場、間や問答の中での感覚の表現を好み、なかなか言語という

          パーマカルチャーと、変化する世界

          PDCの参考文献、リンク集

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