見出し画像

温泉旅館の料理長から 教わった おうちごはんのヒント

私たちは、島根県・出雲で「草菴(そうあん)」という小さな旅館を経営しています。

すずな外観2

旅館といえば、なんといっても「温泉」「客室」「お食事」。
いらっしゃるお客様のほとんどの方が、この3つを大きなお楽しみとしていらっしゃると思います。

ただ、なかなか気軽に旅行に行けなくなってしまった現在の状況。
私たちの旅館でも、やはり実際に来ていただくことはなかなか難しい状況になってきています。
実際に来て、体験していただくことはかなわなくても、普段の生活で、何か旅館を感じていただことはできないか?そんなことを最近はよく考えています。

今、気軽に外食をする機会が減って、おうちでお料理をされることが増えた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
おうちで料理をすることが続くと、どうしてもメニューが偏ってきたり、味付けに飽きてしまったりすることがあるかと思います。
(自分の料理に飽きる、という現象、ありませんか?私はあります)

そこで、私たちの旅館・草菴で実際お出ししているお料理のポイントをご紹介して、おうちでお料理を作るときのヒントになれば!と思い立ちました。

思いがけない食材と食材との組み合わせ

画像1

自分ではなかなか思いつかない食材と食材との組み合わせ。

それぞれは珍しい食材でなくても、組み合わせ次第で、いつもと違う新しいお料理になることもあります。

草菴は、和食を基本とする創作会席をご用意しており、料理長である山崎要一郎の独創性が色濃く出ているお料理と言えます。

毎日お料理を提供する側の私たちも、「ほー、これにこれを合わせる・・・」と感心する組み合わせがしばしば登場しますので、最近の献立から、気になる組み合わせをご紹介いたします。

少しでも、日々のおうちごはんを楽しむヒントになれば、幸いです。

『最近気になった食材の組み合わせ』

・金柑 × カラスミ 

・クリームチーズ × ピンクペッパー × パンプキンシード

・白滝 × 梅肉 × 春菊

この3点は前菜にてお出ししています。
草菴では、日本酒、ビール、ワイン、果実酒など、様々なお酒を取り揃えておりますが、どのお酒にもぴったり!

中でも、特におすすめなのはクリームチーズ。

クリームチーズは、創業時からお出ししている、草菴の隠れた名物で、料理長が長時間練り上げて作る自家製です。

草菴ではこの自家製チーズを使用しますが、ご家庭では市販のクリームチーズでOKです。

できればそのままよりも、室温で柔らかくして、少し練って、少量のだし汁でのばすと、草菴の自家製の味に近くなると思います。

お時間があればぜひお試しください。

柔らかいクリームチーズのミルク感と、ピンクペッパーの爽やかさ、パンプキンシードの香ばしさがとても良い感じであわさります!

・和牛ステーキ × 生の赤梨 × フレッシュのディル

レア気味のステーキに、みずみずしい赤梨、フレッシュハーブを添えたひとつ上をいく組み合わせ。
草菴では、さらに地元・斐川町産の玉ねぎソースも一緒にご提供しています。

・お吸い物 × 黒胡椒

和食の基本である、お出汁で勝負するお吸い物に、あえて黒胡椒をひとふり!
一味違う、キリっとした味わいのお吸い物になります。これはすぐにでもお試しいただけますね!

番外編:簡単和牛のたれ

料理長より、耳寄りな簡単なたれのレシピを聞きました。

画像3

『家庭にあるめんつゆに、ニンニク、コチュジャン、生姜を混ぜたら、草菴の「しまね和牛のたれ」に近いものが出来るよ!』

とのことでした。
ちょっとしたことですが、なるほど、この組み合わせは絶対美味しそうです!

牛肉以外のお肉にも合いそうですし、野菜でもいいかも!
メニューの幅が広がりますね。
こちらもぜひお試しください。

***

なかなか旅行や外食が思うようにできなくなっている今、おうちでのお料理づくりに少しでも役に立つヒントがあればと思い、料理長全面協力のもと、ご紹介してみました。

ぜひ毎日のお料理の際に、出雲の宿・草菴のことを少しでも思い出して、楽しんでいただければと考えております。

草菴のお料理の味を知っている方も、そうでない方も、この機会にぜひご家庭でお試しください!

画像3


この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?