きょうの聡太くん 2024/10/5
きのうの人間の朝ごはんは目玉焼きとご飯と味噌汁であった(きょうの聡太くんと銘打ちながらおよそ24時間前の話をするのを許してほしい)。
聡太くんはもちろん目玉焼きを食べたがった。母氏がほんのちょっと、黄身の固まっているところを聡太くんのお皿に入れて、聡太くんをケージから出してやると、聡太くんは玉子の黄身を「うまいうまい! うまいうまい!」とモグモグ食べ、しばらくご機嫌さんだった。しかしそのあと物置に向かい、寒いだろうにしばらく戻って来ず、お昼に案の定ゆるいUNKOを出した。
どうも玉子を食べても平気なときとお腹を壊すときと、なにが違うのかわからないが結果が違うときがある。なんにせよお腹を壊すのはやめてほしいのであまり人間の食べ物を欲しがらないでほしい。最近お腹がちょっと丈夫になったのでいろいろ人間の食べ物をほんのちょっと、味の薄いところをあげることが増えているわけだが……。
聡太くんがまた新しいスポーツを開発した。いまも母氏のバッグにボールを入れるスポーツが好きだが、もっと斬新なやつだ。
ボールをくわえて茶の間と廊下を繋いでいる引き戸のところに行き、いったんボールを置いて引き戸を開け、ボールをその隙間に通す……というスポーツだ。どうしてそうやって新しいスポーツを思いつくのだろう。
どうも聡太くんは「銀の弟」と呼称されているボールをいたく気に入っているらしく、さきほど起きてきた母氏によると、今朝というか昨晩というか、聡太くんは「銀の弟」をくわえて2階に上がってきて一緒に寝たらしい。
聡太くんはボール遊びが好きなんだなあとしみじみと思う。子猫のころからボールで遊ぶのが好きだった。でもボールの大半をどこかになくしてしまった。あるいは人間が踏んで壊した。
来年の正月もホームセンターの初売りでお年玉を買ってやらねばなるまい。
聡太くんは父氏が好きだ。父氏が聡太くんに直接する世話というのはほとんどなくて、せいぜいわたしと母氏が買い物に出掛けているときに用を足すとトイレを片付けるくらいなのだが、それでも聡太くんは父氏を我が家の序列一位に位置付けており、「じぶんのつぎにえらいやつ」だと思っている(動物が人間に序列を作る、というのは諸説ありますだが)。
父氏は夕方6時を過ぎるとだいたい酔っ払っていて、聡太くんにしつこく「しっぽくん!」とか「そうくん!」(父氏は親戚に「そっちゃん」というあだ名の人がいるので聡太くんを「そうくん」と呼ぶのだ)とか声をかけてウザ絡みをするのだが、聡太くんはまんざらでもないらしくすごくちっちゃいけれど甘い声で「ニャーン……」と返事をすることがある。
そのちっちゃいけれど甘い声というのはおそらく聡太くんの最大の「しんあいのじょう」というやつなのだと思われる。これは流石にジェラシーを感じざるを得ない。
なおきょうは父氏の誕生日である。回転寿司に行こう! と話している。スケールの小さい贅沢だがじゅうぶん贅沢だと思う。
聡太くんが人間を「あったかいくっしょん」だと思う季節がやってきた。きのう昼寝していたら「どっこいしょ」と乗っかってきたのだ。
きのう弊noteの記事をインスタにシェアして、そのまま眺めていたら、例の黒猫を抱っこしたインスタグラマーの動画が流れてきて、猫は人間を「おかあさん」「せわがかり」「あったかいくっしょん」などと思っているらしい……という話をしていた。
布団扱いされても猫と暮らす人間としては本望である。むしろご褒美であるしそうしてほしくてソファに寝転がっているフシすらある。聡太くんは生まれついての飼い猫なので人間に遠慮しないのだ。
噛み癖こそ激しいが人懐こい性格なのだなあと思う。だから噛まれたって平気だ(痛いけれど)。
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