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きょうの聡太くん 2024/10/1

 きのうの午前中、歯医者から帰ってきたらなにやら聡太くんがうーうー言うのが聞こえた。どうしたのだろう、とドアを開けてみると、グレーのボール、通称「銀の弟」を噛んだり蹴飛ばしたりして大興奮であった。
 とても楽しそうだったので、しばらくボールを放って遊んだわけだが、聡太くんは本当にこの生き別れの弟が好きで、追いかけてくわえて戻ってきてうーうー言う。なんでうーうー言うのかはわからないが、なにかをくわえてうーうー言うのは子猫のころ猫じゃらしで遊んでやったときと同じリアクションである。
 1人でボール遊びをして楽しい、というのはきっといいことだ。ボール遊びなら人間も参加できるのだからなおよい。
 多頭飼いする予定はないので、聡太くんが退屈していないか心配しているのだが、こうやって勝手にうーうー言っているのをみると案外楽しく暮らしているのかな、とも思える。

 いつものことだが、聡太くんがデンと転がっているので軽くお触りしたら噛まれた。そうしたら流血した。
 機嫌がよさそうだったからお触りしたのに、なにが嫌なのか激しく噛んでくるのだ。どうやら嫌われているらしい。
 だから少し聡太くんの機嫌を取ろうと思って、きのうはお触り禁止にしてみた。目の前で聡太くんがセクシーポーズをしていても、触るのを我慢してみようと思ったのである。
 それが恐ろしく難しかった。聡太くんを前にすると、「ナデナデしたい……ナデナデさせてくれ……」とゾンビのような欲求が湧き上がってくる。どうやら猫をナデナデしたい、というのは猫を前にした人類の普遍的な感情であるらしい。いや知らんけど。
 聡太くんはベタベタ触られるのを好まないので、無理に触ってはいけないのだが、それでも聡太くんを見ているとナデナデしたくなってしまうのだ。ナデナデしてスリスリしてスーハーしたいとずっと思っている。猫は麻薬なのだろうか。
 ふわふわもこもこのものに触るのを堪えろ、というのは人間にはきっと難しいのだ。かわいいねーかわいいねーとヨシヨシしたくなるのは人間がオオカミやヤマネコと暮らし始めたころからの原初的な欲求なのかもしれない。

 さて、今朝も朝活すべく意気揚々と起きてきて、わたしは眠気を飛ばすためにチョコレートをもぐもぐ食べた。値上がりするそうだから大事に食べねばならない。
 そしてブルートゥースキーボードを出して弊記事を書き始めたら、母氏が恐ろしいことを教えてくれた。
 なんと聡太くんは、今朝ハエを捕まえて、ついにモグモグに至ったらしい。母氏がハエを捕まえようとしたらもう脚しか残っていなかったそうだ。
 なんてことをしてくれるんだ。ハエはバイキンまみれなのではないか。少なくとも清潔な生き物ではない。トイレは水洗だし何かが死んでいる臭いもしないし台所も生ゴミから虫がわいているわけではないので、ダイレクトに汚いところからわいてきているわけでないか、あるいは家の外の汚いところからわいてきているのだと思うのだが、なんにせよハエはモグモグしてはいけないのだ。
 急にお腹を壊さないか観察しなくてはならない。

手を噛もうと狙っているところ。


 聡太くんに直接関係のない話をする。
 きのう来年の手帳を買いに書店に行ったところ、雑貨コーナーに置かれた商品のなかに、電源を入れると歩いたり伏せをしたりする犬のおもちゃがあって、その中にコーイケルホンディエ、つまり大谷翔平のところのデコピンと同じ犬種をモデルにした商品があった。
 その商品のロゴはドジャースのロゴに似せるという徹底ぶりである。きっと犬を飼うほどまでではないが子供が大谷翔平のファン、みたいなミーハーな人たちが買うのであろう。実際かわいいし。
 それにしても今年に入って通訳に何億も盗まれていたことが判明したというのに、メジャーリーグでも新記録の50ホームラン50盗塁を達成し、さらにお釣りまでくる成績を残したのだから、やはりデコピンは吸うと超人的な力を得られるのかもしれない。
 なお最近その書店はボードゲームなどを扱い始めて、ゲームやCDなどはないものの今年消滅したツタヤと似たような展開になってきてちょっと心配しているのであった。

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