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きょうの聡太くん 2024/10/25

 聡太くんに噛まれるとたいへん痛いのだが、つい噛みたいままにしてしまうことがある。そのせいで買い物に行くとアルコール消毒で大ダメージを受けるのだが、ナウシカの「怖くない」のごとく噛ませてしまう。怖くて噛んでいるのではないのだ、楽しくて噛んでいるのだから止めねばならない。
 なぜ噛まれるままにしてしまうのかというと、たまに服の袖を噛みながら「ニャーオーウ……」とすごくかわいい声で鳴くことがあるからだ。そのかわいい声が聞けるなら少々噛まれるくらい痛くない。いや痛いのだが。
 人間の手でなく洋服のそでをアギアギ……と噛みながら発される「ニャーオーウ……」の哀れっぽさは尋常でない。かわいいとかかわいくないの次元を突破しているかもしれない。
 でも興奮して噛んでいるときは明らかに猛獣になっているので、どんなにかわいい声を出しても離れてやめさせなければならないのだと思う。人間の意思力が試されている。

 聡太くんに変なあだ名がまた増えた。今度のあだ名は「ピーポコ」である。いきなり自主規制の際どい名前か、とお思いの方もいるかもしれないが、これは藤子・F・不二雄の幼児向けの漫画のキャラクターらしい。らしい、というのはゲーム「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」に登場して、「なんだこいつ〜!!!!」となった謎のキャラクターだからだ。
 ググってみて初めて幼児向けの漫画であることがわかったし、ドラえもん的な主人公を助けてくれる謎の存在であることがわかったのだが、そんなこと関係なく、語呂が面白くてつい「ピーポコ!」と聡太くんを呼んでしまう。本人も「なんぞ?」という顔をする。呼ばれていることが声のトーンなどで分かるのだろう。
 変なあだ名をつけすぎたと反省している。しかしやめられない。だってかわいいんだから仕方がない。
 猫に変なあだ名をつけずにいられる人がいるだろうか? いないと思うのだが。

 きのうだったかおとといだったか、Xに「暴れん坊すぎてお迎え3日目で捨てられた生後2ヶ月のゴールデンレトリバー」という可哀想な話が流れてきた。本人、本犬? がよくわかっていないのか明るい顔をしていたのだけが救いだ。
 フォロワーの、春か夏くらいからコリーを飼い始めた人によると、犬の生後2ヶ月はワクチンを打っていないのでお散歩に連れていけず、家の中で遊んでやらねばならなくてひたすらしんどかったそうなのだが、だからといって犬を捨てていいわけがない。犬はちゃんとしつけねばならない、しかも賢いゴールデンレトリバーなのだから徹底的に力関係をわからせてやらねばならないのだと思う。
 しかし犬も猫もかわいい盛りの生後2ヶ月は悪魔なんだなあと思った。毎朝聡太くんに足をかじられて起こされたり、イタズラでやりたい放題されたり、とにかくちっちゃい聡太くんはすさまじく乱暴だった。犬と違って家具の破壊はしないのだが、腕がズタボロで大変なことになった。カーテンを上りカーテンレールの上まで歩いた。
 たぶんそれくらいのことをやられる覚悟がないと動物というのは飼ってはいけないのではないだろうか。

\ヌッ/


 岩合さんの新しい写真集「ご当地ねこ」を見た。猫たちがたいへんイキイキと映されていて、とても可愛くて幸せな気分になる……のだが、岩合さんの写真集の猫は外猫が多くてちょっと心配になる。
 まあ飼い主の目が届く範囲で自由にさせるのなら外に出してもいいのだろうと思う。でも猫は突然パニックを起こす生き物だと以前聡太くんが蚊に刺されたときに知った。家の中でパニックを起こしても手がつけられないのだ、それでは外に出すことはできない。
 かつて猫は外にいる生き物だったのだろう。それでいい時代もあったのだろう。でも聡太くんにおかれましては家の中にいていただきたい、生まれも育ちも令和の猫なのだから。

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