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きょうの聡太くん 2024/8/30

 ここ二日ばかし聡太くんがカリカリの破片をきれいに食べてくれない。
 単にお腹がいっぱいなのだと思うのだが、考えるに「いっぺんにきれいにぜんぶたべなくても、だれもとらないしあとでたべていい」ということを理解したのではないか、と思っていた。
 それは喜ばしいことだ、いっぺんに全部食べなくてもいいのだ。誰も盗らないのだから。ゆっくりちょっとずつ食べたっていいしムラ食いしたっていい。
 しかしながら、今朝起きてきたらお皿にきのうのカリカリの破片が残っていた。カリカリの破片を「これはもういい」と残すのはいかがなものか。人間で言えばご飯粒をお椀に残しているようなものではないのか。
 あんたのためにお高いグレインフリーのカリカリを買っているのだ、きれいに食べていただかないとお財布の中身が報われない。そう思うが本猫はどこ吹く風である。
 つまりは、きれいに食べなくていい、と知った、というより、満ち足りて大雑把になった、ということではなかろうか。なんなんだ、きみは……。

 聡太くんはいつもキャリーなどに入ってボーッとしているのだが、そういうときに遊びたいのか眠いのか判断する材料は鼻の湿りけである。
 べつにだいばくはつが使えなくなるわけではない(ポケモンとは縁を切ったのではなかったか)。なにかで猫は眠いとき鼻が乾く、と聞いたのだ。
 湿っているのにぐうたらしているときは「あそびたいけどめんどうなんだよね」と思っているときなのかもしれない。たぶんそういうときはボールを投げてやると大ハッスルするのではないだろうか。
 なんにせよ、ボールを投げてやれば必死に追いかけて遊ぶし、それは人間が遊んでやらねばならないということだ。1日20時間とか寝ている生き物なのだから、起きているあいだはなるべくたっぷり遊んでやりたい。いま聡太くんは自分のベッドに入って「すん……」の顔をしている。とりあえず食後だ、無理に動けばお腹がビックリしてしまう。
 こういうとき多頭飼いしていれば猫同士で勝手に遊んでいるのかもしれない。そういうことをする余裕はとりあえずないので、人間がたっぷり遊んでやらねばなるまい。

「くるしゅうない、ちこうよれ……」


 昨晩、聡太くんは人間が歯磨きしているところにのっそりと現れた。ボールを転がしてきたので、どうやらボールで遊んでほしいようだった。
 最近ナイトルーティーンはやったりやらなかったりするので、もうどこかで寝ているかな……と見てみたら台所でボールを投げてもらうのをいまかいまかと待っていた。もちろん、ボールを投げたらとても楽しそうに猛ダッシュした。
 それでいいのだ、健康とはきっとそういうことなのだ。こうやって体を鍛えてぜひマッチョ猫になってほしいと思う。
 別に特別賢くなくても、元気ならそれでいいのである。動物と暮らす、というのはそういうことではあるまいか。

 さて、きょうは金ローでラピュタがノーカット版で放送される。とても観たいのだが観てしまったら明日の朝起きられる自信がまっっ……たくない。
 それにしても暑かった8月が虫の息だ。暑い間は「いやだ〜」と思っていたがいざ涼しくなると「はやい〜」と思ってしまう。
 きょうはラピュタを観るべきか1日悩んでみようと思う。遅くまで起きていたら聡太くんが人間の手を噛む、という癖は健在なのか確かめてみたい気持ちもある。いや噛まれたら痛いのだが。

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