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きょうの聡太くん 2024/10/2

 きのう書いたとおり、聡太くんは何を思ったのかハエを飲み込んでしまった。おいしかったかどうかはわからないが、ハエはきれいな生き物でないので、お腹を壊すのでは、とずっと心配していた。
 しかし聡太くんはお腹を壊さなかった。健康そのもののUNKOを夜ぷりっと出して、「ぼくはげんきですけど?」という顔をした。小憎らしいが元気でよかった。
 簡単にお腹壊し太郎しなくなったのは体力がついて丈夫になったからではないか、と思うとキャットフードの分量をずっと間違えていたことをひたすら後悔せざるを得ないのだが、いまこうして健康に過ごしているのだからまあいいかな……と思うようになってきた。
 やはりなにかしら用事を作って獣医さんに行くのは大切だ。獣医さんは動物のプロなので、なにか異常があればすぐ気付いてくださる。おかげさまで聡太くんはフクフクになった。体力もついてお腹を壊さなくなった。

 聡太くんはパウチのキャットフードを食べるのが下手くそだ。しかしこれはキャットフードを入れている器が猫の食器として作られたものでなく人間の小皿を使っているからかもしれないなあ、と思う。
 とにかく皿の端っこに薬を追い詰めてしまい、裏側に回り込まれてしまう。それを無理くりなめるので食器は傾き、下手すると水の器にぶつかってトレイがジャビジャビになってしまう。パウチのキャットフードがトレイの外に落ちて場外ホームランしていることもよくある。
 そして食べ終わったあと、トレイにはカピカピになったパウチのキャットフードがポツポツ落ちており、床は昼に温めたパウチにかけているサプリメントでザラッザラになる。
 食べているところをリアルタイムで見られるなら、こぼしたところを教えてやることもできるのだが、人間も食事していると問題はそう簡単でない。
 ここはニトリで見かけた猫専用の食器を買ってやるべきなのだろうか。でもあれレンチンできるのかな。
 なにで食べさせるのがいちばんいいのだろう。教えてエロい人、じゃなかった偉い人。

 聡太くんは人間大好きくんではあるのだが、どうも最近1人で寝たがる。
 ソファで休むか、とやっていると「ねるんですか?」とやってくるのだが、「じゃあぼくもねます」とソファにドスンッと勝手に寝る。人間と一緒に昼寝しようという優しい心根がない。人間は乗っかられて重くて暑いのをご褒美だと思っているのに。
 なお人間がなんで自宅警備員なのに休んでいるのかというと、心療内科のお医者様に「休んでください、疲れないようにしてください」と言われているからである。それはどうだっていい。
 とにかく最近はあんまり一緒に寝てくれない。きょうは気温が下がるらしいのでちょっと期待しているが聡太くんのファンサを期待しすぎてはいけない。聡太くんは猫だからである。

「さむねからよっただけなんですよ、てぬきだよね〜」


 聡太くんは人間が出かけるのを見送ると、玄関から外を見て「うううにゃあああ〜」と長鳴きする。
 聡太くんがいったいどんな気持ちで長鳴きしているのかはわからない。なんと言っているのかもわからない。それでもきっと「いってらっしゃーい」とか言ってるんだろうな、と思っている。
 動物のいいところは、直接なにを言っているのかわからないところではないだろうかとわたしは思う。きっと人間に想像する余地があるのがいいところなのだ。
 聡太くんなりに、「にんげんがでかけた……なんだぼくはるすばんか」などと思っているに違いない。まあ聡太くんは家にいるのが仕事なので外に出たら獣医さん以外のところに行かないのだが。

 さっきから弊記事を書きながらずっと聡太くんにボール遊びをせがまれている。聡太くんはどこからか「銀の弟」を見つけてきて「あそぼうよー」と興奮している。ボールを気に入ってくれているようでよかった……のだが、ずっとボール投げを要求されるのでなかなか記事が進まないのであった。

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