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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/10/3

 きのう聡太くんはボール遊びと食事とトイレをする以外の時間、ずっと寝ていた。寒くなったからか物置に探検にもいかず、ずっと寝ていた。
 きっとそれが猫なのだが、こんなに寝て脳みそが溶けたりはしないのだろうか。なおこの「脳みそが溶ける」という言い回しは、ファイナルファンタジークリスタルクロニクルの完全攻略本に載っていた小説のセリフから持ってきたものである。まさか大人になってからまた読みたくなると思わず、もうその攻略本は手放してしまった。それもあってFFCCのリマスター版は買ったはいいがほぼほぼ遊んでいない。RPGをクリアする根性がなくなってしまったのだった。
 そういえば聡太くんはテレビのでっかい画面でゲームしているのを見たことがない。スイッチの後継機はあればちゃんとテレビに接続できるやつを買おうと思う。

 前述したとおりきのう聡太くんはずっと茶の間の自分の布団で丸くなって寝ておられたわけだが、夜8時のおやつの時間に、「聡ちゃん、おやつ食べるか?」と聞いたらすっごいウルウルの目でこちらを見てきた。そりゃもう、アイフルのチワワなんかメではない(世代がバレる)。
 そして「おやつ食べるか?」と尋ねた人間が立ち上がると「おやつですか!? おやつですね!?」と起き上がって台所についてくる。その後追い具合はピクミン並みだ。
 聡太くんのおやつは、ササミを10分茹でて4分割くらいに切ったものを冷凍し、毎日夕飯の時間に一切れレンチンしてほぐしたものを、晩御飯に半分おやつに半分に分けて食べさせている。
 市販のおやつを食べさせると、だいたい安いおやつは小麦粉が入っているのでお腹を壊すのだ。ちゅーるはグレインフリーのものがあるが、獣医さんに「脂の塊」と言われてからあげていない。そんな、背脂ギットリのラーメンじゃないんだから……。

 きのうの夜久々にボール遊びにお誘いされた。台所で待機しているのでほいっとボールを投げてやると「わーい!!!!」と猛ダッシュして茶の間に突進、するまではよかったのだが、茶の間にボールを投げても反応しなかった。
 きっと満足したのだろうと部屋に帰ると、茶の間から「あおーん! あおーん!」とサカリのついたような鳴き声が聞こえたので、「どだやづや(方言で「どんなやつだよ」の意)!!」と思いながら茶の間に戻り、またボールを投げるも反応しない。やっぱり満足したんだろうな、と部屋にもどるとやっぱり「あおーん! あおーん!」と叫んでおられる。
 本当に「どだやづや!!!!」と思いながらまた茶の間に戻った。ボールを投げて、聡太くんがボールを捕まえて噛んだり蹴ったりするのを確認してから部屋に戻ったら静かになった。どだやづや!!!!

「すいみんのあき……」


 グーグルフォトくんが毎日のようにたまちゃんの写真や動画をオススメしてくる。見るたび「たまちゃんだ! かわいい!」となる。そしてちょっと切なくなる。
 たまちゃんのおかげでわたしはいまの暮らしを維持しようと頑張れるようになった。たまちゃんがわたしを「猫なしで生きていけない体」にしたので聡太くんと暮らそうと思い、聡太くんがいるからできるようになったことがいっぱいある。
 運転手こそお願いするものの獣医さんに1人で受付したり、人間の食器にチョッカイを出す前に洗ったり、そういうことが当たり前にできるようになった。
 たまちゃんは偉大だ。たまちゃんが教えてくれたことがたくさんたくさんある。たまちゃんは控えめで大人しい猫だったけれど、たまちゃんがいなかったらわたしはどうなっていただろう。
 やはり猫というのは縁があってやってくる生き物なんだろうな、と思う。中学3年生の夏休み初日、部活に行く道中で道路にたまちゃんがうずくまっていなかったら、いまの人生はなかったのだ。うずくまるたまちゃんをスルーしていたらいまのわたしはいなかったのだ。
 たまちゃんに感謝しなくてはならない。同じくらい聡太くんにも感謝しなくてはならない。猫は偉大なのだ。

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