見出し画像

きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/8/1

 本当にわたしは飼い主失格だ。ちゃんと必要なカロリーを調べて袋に書いてある量を与えていれば、聡太くんが痩せてしまうことはなかったのだ。
 聡太くんはきのう、いままでの3倍のカリカリを食べた。「ゆっくり食べな、多かったら残していいんだよ」と言ってもガツガツモグモグ食べた。食べたあとは満ち足りた顔をしてずっとぐうぐう寝ていた。
 もしかしたら子猫時代以来で満腹になったのかもしれない。ごめんよ、ごめんよ、と詫びた。猫の記憶力は2年だというから、もしかしたら初めて満腹になったように感じていたかもしれない。
 いままで少ししかあげなかったのは、聡太くんが1歳くらいのころ、ちょっと多めに食べさせたらそのままトイレに走って行ってゆるいUNKOをお出しされて、食べさせるとお腹を壊す、という恐怖がずっとあったからだ。だから急にたくさん食べさせて、内臓がビックリしたらどうしよう、とずっと心配していたが、母氏曰くたいへん健康そうなブツがプリっと出たらしい。ただしビックリするほど大量だったそうだ。

 聡太くんはたくさん食べて満ち足りたのか、むやみに人間の食べ物を食べたがることはなかった。
 夜のおやつの時間まで眠そうにしていて、「おやつ食べるか?」と聞いたら無言でのそっと立ち上がり、てけてけとついてきておやつを食べた。「ううん?」と催促されることはなかった。
 お利口ではないか。きっとこれが本来の猫なのである。
 ただ今朝も炊飯器の蒸気の吹き出し口をチョシマシ(秋田弁で「いじくる」の意)したらしい。母氏が同僚と話していて「むかし障子貼りのノリを猫がなめると聞いたことがあるので一定数お米が好きな猫がいるのではないか」という結論に達したらしい。
 そしてそのあと、米びつ代わりのフタつきバケツに生米を流し込もうとしているところに飛んでいって、「なまごめですか!? なまごめですね!?」と生米を食べたがっていたので捕まえて抱き上げたのだった。

 オリンピックをやっているのもあって、家族全員普段より遅くまで起きている。
 ふと、2021年の東京オリンピックを、たまちゃんと観たことを思い出した。あの年はみんなで茶の間で雑魚寝していた気がする。
 馬術で90うん年ぶりに日本がメダルを取ったとXで見て、90うん年前にメダルを手にしたバロン西の話もXで見かけて「いやバロン西とウラヌス号最高の関係だな!?」となったのだった。
 わたしも聡太くんと、バロン西とウラヌス号のような信頼関係を築きたい。乗られるのはわたしのほうだが。

「ゆかはつめたくてたいへんよいですね」


 きのう絵画教室でくたびれたので、意味もなく薄暗がりで聡太くんと寝っ転がってグダグダと時間を過ごすという遊びをした。
 指を鼻先に持っていって「E.T.ゴーホーム」なんてやって遊んでいた。聡太くんはちょっと迷惑そうだった。
 スマホだゲームだなんだ、と世の中にくたびれることの多い昨今、猫とゴロゴロうだうだするというのは実に「本質的」な行為ではあるまいか。Xで見る元インプレゾンビの人の、ナイジェリアの日常と同じくらい本質的なのではないだろうか。
 聡太くんの目標はお腹いっぱいになってもいっぱい遊べる体力をつけることだと思っている。フクフク作戦が始まってからナイトルーティーンをやっていない。眠そうに横になっているからだ。
 まあ無理にナイトルーティーンをやる必要もない。元気であればそれでいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?