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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/10/19

 きのうの夜、なにやら酔っ払った父氏が聡太くんに話しかけていて、一方で聡太くんは走り回っていて、なにごとかと思ったらまたアブが家に入り込んでブンブンしていた。
 聡太くんはドドドと走り回っているし、アブはもちろん聡太くんより素早いので捕まらないし、どうしたものだろうと思ったら聡太くんは素直に寝に行ったのでまあいいかと寝て起きてきたところ、母氏曰く「まだアブいる」とのことで、朝から穏やかでない。
 それにきのう人間のトイレにけっこうな大きさのゲジゲジが出て、思わず「おるー!」とどこの方言か知らない言葉で言ってしまった。とりあえず聡太くん対ゲジゲジの対戦は組まれなかったようだが、もうそろそろ虫の皆様におかれましては冬眠に入っていただきたい。もう鈴虫すら鳴いていないんだぞ。

 猫を前にすると猫撫で声になる話をする。
 人間が猫を前にすると猫撫で声になるのは漫画家・ヤマザキマリが証明しているわけだが、わたしはなるべく猫撫で声を出したくない。それはたまちゃんが元気だったころからずっとだ。
 だが人間は猫に抗えないので、どう足掻いても聡太くんと話しているときは猫撫で声になってしまう。たまちゃんのときもそうだ。
 猫撫で声は猫を「小さくてかわいくて弱いもの」として扱っているようでなんだか嫌なのだ。でも「小さくてかわいい」までは正解なので、どうしても猫撫で声になってしまう。猫は弱い生き物ではないのだが。
 聡太くんは小さくないのだから猫撫で声はやめたい、だがどうしても猫撫で声になる。鼻が悪くてボイスチャットしながらゲームした相手に「声、大丈夫ですか……?」と心配されるわたしの猫撫で声である、どれだけヒドいのだろうか。

 もう一つ猫についてやりたくないことがあって、猫の様子をセリフとして表現するとき「●●だにゃ」とか「●●にゃり」みたいな変な喋り方をさせたくない、というのがある。
 だから弊ノートなどで聡太くんのセリフを表現するときは基本的に全文ひらがなで猫語としているのだが、わたしのほうが聡太くんになにか問いかけるとき「なんにゃ?」とかそういうふうに言ってしまう。
 聡太くんに服の袖口を噛まれて「にゃににゃににゃに」とやったり、聡太くんがなにか人間の気づかないものを狙っているときに「なんにゃ? なんにゃ?」とやってしまうのを改めたい。
 だって猫は「ニャーン」と鳴くではないか。だから人間もつられて「ニャーン」になってしまうのだ。仕方がないのではないだろうか(言い訳)。
 聡太くんはよくしゃべる。オスメスで比較すると、チョッキンしたオス猫はよくしゃべるのだそうだ。わかりみが深い。たまちゃんはわりと無口だった記憶がある。
 よくしゃべる聡太くんと暮らしていると人間もよくしゃべってしまう。それも猫語で。犬撫で声というのは聞いたことがないので、猫と暮らす人間に特有の現象なのかもしれない。

\ヌッ/


 だって猫は永遠の赤ちゃんなのだ、仕方がないではないか。
 犬は子犬の顔から成犬の顔に成長し、だんだん顔が白くなって分かりやすく歳をとる。しかし猫はずっと赤ちゃんの顔をしていて、最晩年になっても白くなることはないような気がする(たまちゃんはずっと真っ黒だったが個体差はあるのかもしれない)。
 犬は人間を守ろうとするが猫はそんなことをしない、人間に頼りきって生活している。犬は教えればしつけられるが猫はそうはいかない。
 猫は永遠の赤ちゃんである。ずっとずっと赤ちゃんである。歳をとりヨボヨボになって人に助けてもらわなければいけなくなるとまた赤ちゃんに戻る。
 還暦か。還暦の赤いちゃんちゃんこは赤ん坊を意味すると何かで聞いたことがあるが、歳をとって赤ちゃんに戻るというのはまさしく還暦だ。
 人間の60歳はそんなにヨボヨボしていないし猫だって人間換算60歳くらいなら元気に遊んでいると思う。しかし飼い猫は人間の手がなければ生きていけない。永遠の赤ちゃんということでいいのではなかろうか。

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