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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/9/30

 聡太くんはときどき小型の絶叫マシンになる。ただし人間が絶叫するのではない、聡太くんが絶叫するのだ。
 ケージに入れてキャットフードを用意していると、「ぎゃおーん! ぎゃおーん!」と大騒ぎする。まさしく小型の絶叫マシンである。
 父氏はやったことがないので「ケージに入れないでもキャットフード用意できるんじゃないの?」などと呑気なことをときどき言うのだが、そんなことは不可能だ、聡太くんをケージに入れないでキャットフードを用意できるわけがない。
 たまちゃんにはどうやってキャットフードを食べさせていたのだろう……とときどき思い出せなくなるのだが、たまちゃんは処方食のカリカリだけ食べていたので、聡太くんのようにカリカリだパウチだといろいろ用意する必要はなかったのだ。聡太くんの食事が七色飯すぎてやはりこいつは徳川家光なのではないかと思う。お殿様がすぎる。
 でも子猫のころはよくケージの床板を破壊しようとしていたのだが、最近はやらなくなった。そこはお利口になったらしい。
 でっかくなってするりんちょとケージを抜けてしまうこともなくなった。これでいいのである。

 きのう、将棋えねっちけー杯を見ながら寝落ちして、そこから復活したらちょうどわかりやすい終盤の入り口くらいの感じで、真面目に起きて見ていたのだが、そうやっていると聡太くんがトコトコとやってきて、ソファにでん! と横になった。どうやら人間の膝に乗る気はなかったらしい。
 ぜったい噛まれるとわかっちゃいるのに、つい聡太くんの太もものあたりを「よく詰まってるね!」と言いながらぺちぺち叩いたらやっぱり噛まれた。猛獣だ。
 そしてそのまま腕を前脚で押さえ込みに入り、後ろ足でげしげし蹴飛ばしながら手をガリガリ噛むという必殺・ネコチャンホールドを決めてきた。あっという間に腕がズタボロになった。
 小型の絶叫マシンにして小型の猛獣である。人間と気安く仲良くしようと思わないらしい。人間大好きくんのくせになんでそうなる。
 世の中には見知らぬ人にぺちぺちされて喜ぶ野良猫もいるというのに、聡太くんというひとはなかなか難しい飼い猫のようだ。

 きのうの夜大河を観た後(しかしわかりやすい戦のたぐいが基本的にないのに面白い今年の大河はやはりすごい)、着替えてさて寝るか、とやっていると物置に潜んでいた聡太くんがノシノシと現れた。どうやらボール遊びをご所望のようで、そのまま物置に行ってしまって軽く探したら廊下に佇んでおり、それ、とボールを投げたら「わーい!!!!」とボールを追いかけ始めた。
 それでいつも通り茶の間にボールを投げてわたしは部屋に戻ったのだが、遊び足りなかったらしく「あおーん! あおーん!」と小型の絶叫マシンになってサカリのついたような声を上げていた。
 しょうがないので茶の間に戻ってきて、少しボールで遊んでやった。ボールを蹴飛ばしたりしてしばらく可愛がっていて、もう一回くらい投げればいいかな、とボールを取り上げようとしたら「だんこ、だんだんこ、きょひするっ!!!!」と抵抗された。それでも取り上げて投げてやったらご機嫌で遊んでいたのでいい傾向だと思う。
 遊んだら満足したらしく、もう絶叫しなかった。それでいいのである。

巨大おキャット様あらわる。


 聡太くんは最近よくハエを追いかけている。わたしの祖母はハエ叩きの名手で、ハエが家の中にいるとハエ叩きの一撃をお見舞いしてやっつけていたのだが、我々にはそういう器用なことをするセンスがないのだった。ハエ叩きも処分したはずだ。
 しかしハエを追いかけてどうするのだろう。捕まえてやっつけたらモグモグごっくんしてしまうつもりなのだろうか。なんて困ったやつだ。

 今日は歯医者と心療内科の通院ダブルヘッダーである上に、新しい朝ドラまで始まってしまう。忙しすぎて気絶しそうだ。

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