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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/8/31

 8月も31日である。世の中の人は夏休みの宿題に追われた話をよくするが、わたしの住んでいるところでは夏休みは24日とかに終わってしまうので、そもそも31日が最終日というのが羨ましかったのだった。そして、きっと31日が最終日でも、その日までにわたしの宿題が終わることはなかっただろう。

 きのう、母氏の職場でおやつにミスドの新作を食べよう! ということになったらしく、1個御相伴に与ることができた。
 家でさつまいものドーナツを食べていると、聡太くんは「なにやらあぶらのにおい……!」とテーブルの上から迫ってきて、隙あらばドーナツにチョッカイを出そうとした。「そのどーなつをひとくちください……」という感じである。
 手を伸ばしてはたき落とそうとするので、必死で防御したのだが、結局1回はたき落とされて奪われそうになった。あんまりじゃないか。
 聡太くんは空になったミスドの袋にズボッと顔を突っ込んで匂いをかいだり、はたき落としたはずみで落ちたさつまいもの破片を探したり、とてもドーナツを食べたがっていたが、聡太くんは小麦粉でお腹を壊すのだ、ドーナツは食べられない。

「どーなつ……」


 小学館ライトノベル大賞の〆切がじわじわと迫ってきている。きのうは書いたものをよく推敲するべくプリントアウトする作業をした。まだまだプリントアウトしなくてはならないものはあるのだが、とりあえず1つやっただけでも偉いということにしてほしい。
 で、プリンタでガーガー印刷していたら、聡太くんが「なにやってんの?」とのこのことやってきて、プリンタの上によじ登り、紙が吐き出されるたびビクッ、ビクッ、とびっくりしていた。
 怖いなら見なければいいのである。紙が完全に出るときの「ガー」という音にいちばん反応した。「な、なんだこれは……!?」ではないのだ、なぜ見にきた。
 好奇心というのは大事だなあ、と思った。でも好奇心を発揮した結果怖い目に遭うのもなんとなくばからしい感じがする。なんでそんなことをするのか。

 さて、きのうは金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」を放送していた。子供のころから大好きな映画なのでリアタイ視聴一択だ。大人になって、「宮崎駿やべえな……」としみじみ思うようになったのであった。
 で、以前「トイ・ストーリー4」とか、「もののけ姫」とかが放送されたのをリアタイしたときに、聡太くんに「にんげん、はやくねろ!!!!」と激しく手をガリガリ噛まれたのだが、今回はどんな反応をするかな、と思ってワクワクしていた。
 しかし聡太くんはずっと物置でのんびりしていて、ちょうどバルスのあたりで茶の間にやってきてじぶんの布団に収まって「まだねないの? にんげん、はやくねなよ」と圧をかけてくるのであった。
 手を噛んだりはしなかったものの、あきらかに迷惑そうな顔をしていた。きょうはよく寝ることだろう。

お気に入りのボールと。


 そういえば大谷翔平のところのデコピンくんがお利口で話題になっていた(ちょっと古い)。
 犬というのは教えれば覚えるんだなあ、と思って動画を観ていた。しかし猫は教えても覚えないし、トイレなんかは自分で勝手に判断するのである。
 猫に「賢くてお利口」を期待してはいけない。母氏の同僚のところの賢いネコチャンは「うん」と頷くらしいのだが、ふつう猫はそういうことをしないのである。
 猫はそこにいるだけで素晴らしく、それはまさに富士山や太陽のごとしなのである。頑張らなくていい。みっちり練習して始球式、なんてやらなくていいのだ。
 むしろ「ぼくはかしこくておりこうなので」と本人たちが顔で主張しているのだから、それでいいではないか、と思う。

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