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昨年、2022年11月に開催されたFIFAワールドカップ。日本がコスタリカ戦で負けた後、本田選手が日本代表としてこのようにおっしゃっていました。

「この結果を受け容れて、気持ちを切り替えて次の戦いに備えるしかないです」

この切り替えの早さ…! すごいですよね。

僕はメンタルトレーナーとして、アスリートのメンタルトレーニングにも携わっているのですが、その中で彼らと接していても切り替えが早いなと感じますね。

今日は、上記の本田選手の台詞の中に出てきた「受け容れる」という言葉についてお話します。

※ 今回の記事は2022年11月27日と同年12月11日のTwitterスペース音声配信「創間元哉の夜RADIOスペース」より文字起こし、編集したものです

「受け容れる」って何だろう?

一般的なイメージとしては「他人の言ってることをとりあえず受け容れる、いったん自分の中に入れる」でしょうか。

例えば、嫌なことがあったとき。多くの人は、嫌な出来事という現実を受け容れようとします。

ですが、ここが意外なところで「受け容れなきゃ」と思っていると受け容れられないのです。体の緊張とともに、抵抗する思考が働くからです。

じゃあどうすればいいのかというと…

まず、感情に目を向けてあげる、感じてあげる。さらに、受け容れられない自分をも受け容れる。

「◯◯してはいけない」思考は逆効果。怒っちゃいけない、駄目だと思って自分の感情に蓋をしようとすると、むしろひきずるものなのです。

意外かもしれませんが、あっけらかんとしているほうが切り替えが早くなるのです。

配信中にリスナーさんからいただいた、ためになるコメントと創間の返答

「無になっている」

そうですね、そんなに遠くないかもしれません。「どんな自分でも大丈夫だよ」というイメージかな。

娘に見つかった病気が受け容れられません

難しい問題ですよね… 人が関わっていると分かりづらい。特に親子関係は。相手の領域に対しては立ち入れないですからね。自分が手の出せることじゃないから、余計に苦しくなる。

このような場合、大切なことは「娘さんがかわいそう、どうするべきか、どうにかしてあげたい」という気持ちよりも、まず「自分(お母さん自身)がどう感じているか」。自分を起点にすること。

そうすると娘さんへの接し方も柔らかくなってきます。

変えられない事実に対しては、自分と対話して感情を受容すること

上記の配信(2022年11月27日 Twitterスペース)を聴いてくださったリスナーさんからいただいたご質問がこちら。

変えられないものを変えようとするから苦しくなるんだなぁと思っています。

起こった事実に対して、もちろん「悔しかったなー」などの感情はあります。でも、その感情に蓋をすることなく、私は「自分と対話すること」をそうまさんのセッションを受けて実践しています。

変えられない事実に対しては自分と対話することが受け容れることなのではないでしょうか。

とてもいいコメントですね。

変えられないものを変えようとするから苦しくなる」その通りです。

変えられないものって、事実。起こったことですから。

「事実そのものを受け容れなければ」と思うと、自分を納得させようとして思考がぐるぐるしてしまう。そうすると、事実を事実のまま受け容れられにくくなってしまいます。

思考によって自分の解釈を交えている状態ですから。事実のままではなく、そこに自分の解釈をプラスした上で"真実、事実"だと思ってしまう。

納得させようとして思考する。それによって余計苦しくなってしまう…

だから思考で何とかしようとするのではなく、「感情の受容」自分の感情を感じたままに、感じきる。それを受け止めることが大切なのです。

僕のセラピーセッションの中でも「感情を受容する」ワークをやっています。そうすると、ゆるんできたり、ラクになってきたりするのですね。

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