暗闇の中でなにを見つめるべきか。

『映画は最後まで見るべきだ』。

そう人はいうものの、あの時間はみんな何を考えてエンドロールを見つめているのだろう。

私は映画が好きだ。

なにより映画館が好きだ。

ふかふか?のシートで、大きな画面で、良質なサウンドのなかで、作品に浸る優越感。最高だ。

私もエンドロール中は絶対に待機するタイプの人間だ。毎回映画通ぶって、映画音楽を聞きながらエンドロールでは余韻に浸っているものの、『この文字すべて、端から端までくまなくみる人はどれくらいいるのだろうか』と考えてしまう。

映画には数多くの人が関わっているから、その膨大な人数に驚かされ尊敬の意を表すとして、それを見つめる鑑賞者はどんな思いで見つめているのだろう。

スクリーンに向けているあの瞬間の眼差しだけは、誰からも見つめれたくないと思う。無論、同伴者と映画を見たとしても私は決して、その人の横顔を見ないようにしている。

なんて考えながら今日が終わる。

かなも

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