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PayPalを参考にバリュー浸透策を徹底議論した件

バリュー策定を踏まえて


ご覧いただきありがとうございます、Sotasの吉元です。
Sotasでは2023年2月にバリューを創業メンバーで策定しました。その際のnoteは以下にリンクを貼付しますので、よかったらご覧くださいませ。
(こちらのnoteと合わせていいねもいただけると大変喜びます)

他社調査の結果


バリュー策定はしましたが、策定して満足してはなりませんよね。私たちも時間をかけて策定したのでそれだけで満足するところでした。
バリューの浸透策については、webで検索するだけでも様々な企業やメディアの以下に列挙するようなたくさんの試行錯誤、有難い示唆をいただくことができました。

PayPal社の好事例


個人的には、Elon Musk氏、Peter Thiel氏、Steve Chen氏、Reid Hoffman氏などを排出し、錚々たるペイパルマフィアでも有名なPayPal社の記事が大変勉強になりました。同社のVP of HRを務めたSal Giambanco氏のインタビュー記事になっています。

同記事ではバリューの浸透"策"というよりは、その企業文化が成功しているかどうかをはかる指標についての記述があり、これは今後バリューの振り返りをする上でも大変有意義な記事であると考えています。

A successful culture, says Sal, creates rituals around everything from on-boarding employees to decision-making and celebrating success. These rituals help teams adjust to what Sal calls the “signal-to-noise ratio.”

例えば、この文章にある“signal-to-noise ratio"というのは日本語で信号対雑音比(SN比)のことでして、電気信号における信号と雑音の比率を示す指標のことです。要は、優れた文化はSN比を高め、雑音が減り、出力(組織のベロシティ)が高まるということを意味しています。

In particular, he highlights the SBI Feedback Model, which helps people communicate and process what they’re truly feeling and express deeply important things in a safe manner.

また、Sal氏は記事の中で文化を正しく理解・体現し、そして、見極めることのできるリーダーの昇進が大切であることも言及しています。特にSBIモデルを用いてフィードバックをすることで、曖昧ではなく正しく伝えることの大切さを強調しています。
SBIモデルとは、国際的非営利の教育機関であるCCL(https://www.ccl.org/)が40年にわたって収集した膨大なデータに基づき開発したモデルで、世界では広く認知されているモデルです。

“The holy grail of human capital is discretionary effort.”

この記載も印象的でした。"discretionary effort"は日本語に直訳すると"任意の努力"という意味ですが、能動性、自発性にすごく近しい表現だと思っています。自ら能動的に動いて努力すると。確かに、バリューが浸透した組織とは「能動的であり利他な人たちの良質な言動が循環している状態」というのを漠然とイメージとして私は持っています。

Sotasのバリュー浸透策 (発散編)

色々と議論する中で、本当に様々な意見が出ましたが、その一部がこんな感じです。

・唱和
・年1でバリューの日(曜日)を定める
・バリューカードを社員証と一緒に入れておく
・グッズを作る
・全社会議で必ず言う
 →まずは吉元自身がコミットしなきゃじゃない?
・朝会でバリューを言う
・6つのバリュー
・Slackスタンプ
・入社時のオンボで、バリューを大切にしていく
・総じて、目に触れる、機会を増やす
などなど

Sotasのバリュー浸透策 (収束編)

発散編を経て、いきなりフルボリュームでやって継続しないのも良くないという意見が多数出たため、まずはこちらの4つを実行することにしました。
① 毎月1回のオフサイトMTGにて、全員1人ずつ誰かメンバーに対して、エピソード付きで"感謝のモノマー"を渡す
②バリューのSlackスタンプを作る
③目・耳で触れる機会を増やす
 ーワークフロービルダー
 ー毎週の定例で吉元からバリューの共有
 ー社内資料や採用資料などでは必ずPurposeとMVVの資料を先頭に。
④評価に組み込む(検討中)

①感謝のモノマー

そもそもモノマーってなに?って思われると思います。モノマーとはSotasが対象とするマーケットである化学産業において、物質を表現する際の最小単位です。Sotasでは「唯一の、根っこにあるもの」のような表現で使っています。

上記でも記載した通り、やはりバリューを体現しているメンバーをしっかり称える文化を醸成したいというのがきっかけです。以前、私の創業noteでも記載しましたが、私自身は学生時代スターバックスコーヒーのアルバイトで「GABカード」という文化を実体験し、本当に良い文化だなと感銘を受けたことを思い出します。
毎月1回のオフサイトMTGで、弊社が化学産業のバーティカルSaaSということにちなんで"感謝のモノマー"を全メンバーが1人ずつ、毎月誰かしかに渡すということにしました。何人に渡してもOK、エピソードと紐づくバリューを添えるというのが条件です。

②Slackスタンプ

Sotasのバリューは以下の6つです。

①いいリズムを生み出そう
私たちの新しい挑戦がリズムを生み、環境やパートナーにも心地よいリズムを届けつづけます

②お客さまに真摯に向き合おう
私たちはお客さまのハピネスのために、プロフェッショナルとしてお客さまに向き合いつづけます

③想定外の化学反応を楽しもう
私たちは失敗を恐れず挑戦を認め、仲間を信じ、チームのエネルギーを最大化しつづけます

④できる理由を考えよう
私たちは困難な時こそ、明るく前向きに知恵を絞りつづけます

⑤サーキュラーリスペクト
私たちはお互いに尊敬し興味を持ち、それをアクションしつづけます

⑥信じられるプロダクト
私たちはプロダクトの真価を追い求め、プロダクトを通じ、化学産業の強化に取り組みつづけます

そして、以下のスタンプを作りました。
このスタンプたちが飛び交いまくっていて、作ってすごくよかったなと思いますし、また「口に出しやすい、表現として使いやすい言葉」をバリューにすることは大切だなと改めて感じています。

③目・耳で触れる機会を増やす

その中の一つの施策として、Slackのワークフロービルダー機能を使い、平日毎日9時と15時にこのような形で投稿されるようになっています。

④評価に組み込む

これは検討中ですが、できた段階で公開できる範囲でまたnote書きたいと思います。

その他

それ以外にも、ステークホルダーの皆さんにもSotasがバリュー浸透がしている会社であるかを問う仕掛けをしても良いのでは?という素敵な意見もメンバーから出ており、その辺りも検討中です。

まずは上記の浸透策をしっかりと実行することで、バリューが浸透したチームを目指していきたいと思っています。

ちょっとソータスに興味を持っていただけたら

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私はラーメンが大好物ですが、もちろんランチはラーメンじゃなくても、ラーメンでも大丈夫です。ご連絡をお待ちしています!


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